2022年F1新レギュレーションの効果にチームからポジティブな評価「以前よりはバトルをしやすくなった」

 2022年、F1において久しぶりにシャシーレギュレーションの刷新がなされた。新レギュレーションでは、1983年にベンチュリトンネルが禁止されて以来となる「グラウンドエフェクト」が再び導入された。ボディワークは簡素化され、空力グリップを主に車体下から得るようなマシンとなった。

 新レギュレーションの目的は、マシン後部に発生する乱気流を削減し、後続車が接近しやすくする一方で、これまでと同レベルのダウンフォースを維持することにあった。この2022年のレギュレーションは狙いどおりの効果を発揮しただろうか?

苦しみ続けたメルセデスF1「W13の暗号を解いた。コンセプトの変更は必要ない」

 2014年から2020年まで、F1において圧倒的優勢を誇ってきたメルセデスF1は、2021年に激しい議論を引き起こした状況下でドライバーズタイトルを失った後、今年はまだ一勝も飾ることができずにいる。2022年型マシンW13のパフォーマンスが安定しないことに苦労していたためだが、チームはようやくW13の問題の核心を突き止めたことから、来年シャシーコンセプトを一新しなければならないとは考えていないと述べている。

 トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、イタリアGPの週末、ポルトガルの『Sport TV』に対し、次のように語った。

「多くの状況下でマシンがうまく機能せず、他のやり方をすると競争力が極めて高くなるという状況について、今ではすべての原因を突き止めている」