【動画】オレンジ一色のF1オランダGP舞台裏をレッドブルが公開。フェルスタッペンが父ヨスからの教訓を語る

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が母国グランプリ2連勝を飾った2022年F1第15戦オランダGPの裏側に密着した映像をレッドブルが公開した。

 36年ぶりの開催となった2021年のオランダGPから早一年が経ち、F1がまたオランダに帰ってきた。舞台となるザントフォールト・サーキットにはのべ30万人以上もの観客がつめかけ、スタンドはオレンジ一色に染まった。彼らのお目当てはもちろん、オランダ人史上初のF1ワールドチャンピオンとなったフェルスタッペンだ。

レッドブルF1代表、自身の創設チームに所属していたピアストリをジュニアプログラムに入れなかったことを悔やむ

 レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーによると、レッドブルはキャリア初期の頃のオスカー・ピアストリをジュニアプログラムに入れる機会を見送っており、現在ホーナーはそのことを悔やんでいるという。

 ルノー・ユーロカップ、FIA F3、FIA F2でタイトルを獲得し、モータースポーツのジュニアシリーズを連覇するという印象強い成績を残したピアストリは、2020年にアルピーヌ(当時のルノー)のドライバーアカデミーに所属していたおかげで、アルピーヌでのF1昇格が決まっていた。しかしマクラーレンからの魅力的なオファーとアルピーヌ側の不透明な契約状況が相まって、21歳のピアストリはアルピーヌのF1シートのオファーを拒否し、マクラーレン加入を決めた。このことにアルピーヌは大いに憤慨した。

FIAが声明を発表、コルトン・ハータへのF1スーパーライセンス発給を認めず。特例での承認の可能性を否定

 FIAは、インディカードライバー、コルトン・ハータのF1スーパーライセンス問題について声明を発表、レギュレーションにおいて彼はライセンス取得の条件を満たしておらず、FIAが特例として認めてライセンスを発給することはないことを確認した。レッドブルはアルファタウリのピエール・ガスリーの後任としてハータの獲得を望み、FIAに対して条件を免除するよう働きかけていた。

 アルピーヌが2023年ドライバーとしてガスリーを望んでいることから、レッドブルは後任候補としてハータに注目した。しかしF1参戦に必要となるスーパーライセンスの発給条件として、他カテゴリーでの成績に応じて与えられるスーパーライセンスポイントを3年間で40ポイント以上獲得しなければならないものの、ハータは8ポイント不足していた。

【動画】フェルスタッペンと角田裕毅が最高速度120km/hの“バック走行レース”で一騎打ち

 2022年F1第15戦オランダGPが行われる数日前、その舞台となるザントフォールト・サーキットでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と角田裕毅(アルファタウリ)による、ある特別なレースが行われていた。

 レースで使用するのは、オランダの自動車メーカーDAFの66というクルマ。一見何の変哲もないクラシックカーにみえるが、じつはこのDAF 66に今回のレースの秘密がある。

マクラーレンF1、優位に立つレッドブルとフェラーリのパフォーマンスに驚き「蓄積された知識と方法論が役立つ証拠」

 マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、今シーズンにレッドブルとフェラーリが見せているパフォーマンスに少々驚いているが、この2チームがF1の2022年のルールを活用する上で素晴らしい仕事をしていると認めた。

 2022年に向けてF1のテクニカルレギュレーションが全面改定され、新世代のグラウンドエフェクトマシンが導入されたことで、オーバーテイクとコース上でのショーが改善された。メルセデスはルール変更によって後退したが、レッドブルとフェラーリは変化にうまく対処し、序盤からF1のトップ集団として戦っている。レッドブルのRB18とマックス・フェルスタッペンは、最終的にはフェラーリに対して優位に立った。

フェルスタッペン陣営、個人スポンサー『Jumbo』社のCEOのマネーロンダリングと詐欺疑惑に慎重な姿勢

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマネージャーを務めるレイモンド・フェルムーレンは、フェルスタッペンの長年の個人スポンサーである『Jumbo』社のCEOが、先週マネーロンダリングの容疑をかけられたことについて「慎重になる必要がある」と述べている。

 オランダのスーパーマーケットチェーンのCEOであるフリッツ・ファン・イエルトは、先週火曜日にマネーロンダリングと税金詐欺の疑いでオランダで逮捕され拘留された。その前にはオランダの金融税務犯罪局と検察庁による捜査の一環として、彼の自宅とその他数カ所でオランダ警察による家宅捜索が行われていた。

レッドブルF1、RB18の開発がペレスの利益になっていないと認める「マックスに勝つための自信を持つのが困難に」

 レッドブルは、2022年型マシン『RB18』の開発はセルジオ・ペレスにとっては不利益なものだったことを認めている。優勝を狙えるマシンが進化するにしたがって、ペレスの自信は低下していったという。

 今シーズンこれまでに11勝を上げているマックス・フェルスタッペンは、ミハエル・シューマッハーとセバスチャン・ベッテルがともに保持している1シーズン13勝の記録に並ぶか、もしくは越える勢いだ。フェルスタッペンの猛攻はシーズン序盤から緩やかに始まったもので、その頃はペレスがフェルスタッペンと肩を並べていた。ペレスはサウジアラビアGPでポールポジションを獲得したし、モナコでの輝かしいレースでは完勝だった。

アルファタウリF1加入が噂されるデ・フリース、レッドブル首脳と会談と認める。ウイリアムズやアルピーヌとも交渉中

 アルファタウリの2023年ドライバー候補に浮上したとうわさされているニック・デ・フリースは、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコと会談したことは事実であると認めた。ただ、デ・フリースは、ウイリアムズやアルピーヌとも交渉を行っており、来季F1参戦についてはまだ何も決まっていないと述べている。

 FIA F2選手権とフォーミュラE選手権でタイトルを獲得した経験を持つデ・フリースに、ようやくF1フル参戦への大きなチャンスが訪れようとしている。イタリアGPの土曜、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが虫垂炎により欠場を強いられた際、デ・フリースが急きょ代役を務め、予選で13番手、決勝では9位入賞を果たし、大勢の人々から賞賛を受けた。

レッドブルF1、ハータ獲得を完全に断念との報道。ガスリーの後任については引き続き検討、デ・フリースが候補に浮上

 レッドブルが、2023年アルファタウリのドライバーとしてインディカードライバーのコルトン・ハータを獲得することを断念したと、複数のメディアが伝えた。F1に参戦するためのスーパーライセンス取得に十分なスーパーライセンスポイントをハータは獲得しておらず、レッドブルはFIAに対して例外としてのライセンス発給を求めていたが、それは認められなかったといわれている。アルピーヌからピエール・ガスリー移籍について打診されたレッドブルは、以前、ハータを獲得できればガスリーを手放すと発言した。しかし今は、ハータ以外の候補について検討し始めており、ガスリーがアルピーヌに移籍する可能性はまだゼロではないようだ。

コルトン・ハータ、特例によるF1スーパーライセンス取得は望まないと発言。アルピーヌはガスリー断念の可能性

 コルトン・ハータが特例によりF1スーパーライセンス取得が認められる可能性は極めて低くなってきたとみられている。レッドブルはアルファタウリの2023年ドライバー候補としてハータの起用を検討しているが、ハータは必要なスーパーライセンスポイントを取得していない。彼が自力で条件を満たすには、冬季に行われる選手権に参戦してポイントを稼ぐしかなさそうだ。