藤波「奇跡のチャンピオン」。オリベイラ「僕たちを守る空の星があったんだと思う」【GT300チャンピオン会見】

 栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催された2022年シーズンのスーパーGT最終戦となる第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』。11月6日に行われた決勝レースを終え、GT300クラスでチャンピオンに輝いたリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ、KONDO RACINGの近藤真彦監督がチャンピオン獲得の想いを語った。

タイトル争うリアライズとTANAX、2台のGT-Rに起きた波乱「黄旗が見えてフルブレーキングした」/第8戦GT300予選

 ランキング1位と3位でタイトル決戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』に乗り込んできたNISSAN GT-R NISMO GT3勢の2台。だが、ともに予選Q2で想定外の事態に見舞われ、Q1からポジションを落としてしまった。波乱の予選の裏事情を含め、両陣営に土曜日の流れを聞いた。

待ち望んだノーウエイト戦に懸念要素も。2年ぶりの王座奪還目指すリアライズ/第8戦GT300プレビュー

 2022年シーズンのスーパーGTは、11月5〜6日にモビリティリゾートもてぎで開催される第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』でいよいよ最終戦を迎える。GT300クラスでは56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)を筆頭に6台がシリーズタイトルへの挑戦権を残している。

 最終戦はほぼ全車がサクセスウエイト(SW)を搭載しないことから、第1戦岡山以来となるガチンコ勝負となる。今季、第1戦岡山での優勝から一度もポイントランキングトップを譲ることなく、コース上でもっとも重いSWを積みながらも、第5戦鈴鹿を除く6戦でポイントを獲得してきた56号車の藤波清斗は「(今年は)たぶん3年間で一番いいポテンシャルを出せていると思います」と語る。

GTWCアジアは「スーパーGTより疲れる」と藤波清斗。タイトル決めたカーガイ木村武史は「でき過ぎです」

 岡山国際サーキットで9月24日に行われたGTワールドチャレンジ・アジア第9戦は、ヨギボー・レーシング27号車フェラーリ488 GT3(横溝直輝/藤波清斗)が今季2勝目を飾った。結果を見ればポール・トゥ・ウインだが、決して“楽勝”ではなかったという。

 金曜日の走行ではなかなかペースをつかむことができず、リズムに乗り切れずにいたというヨギボー陣営。「昨日はどうしようかと思ったけど、チームがセットアップを変えてくれて、予選で前に行けたのが大きかった」と横溝は振り返る。

ヨギボー・レーシングのフェラーリがポール・トゥ・ウインを飾る/GTWCアジア第9戦岡山

 9月24日(土)、岡山県の岡山国際サーキットでファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイAWS第5ラウンドのレース1となる第9戦の決勝が行われ、横溝直輝/藤波清斗組ヨギボー・レーシングの27号車フェラーリ488 GT3が第7戦以来となる今季2勝目を飾った。

100kgウエイトで4位も悔しさ滲ませるランキング首位リアライズ。第7戦に向けては厳しい見立て【第6戦GT300決勝】

 9月18日に行われた2022年のスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』決勝。サクセスウエイトの搭載上限の100kgを背負って挑んだランキングトップの56号車リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は12番手グリッドから、4位までポジションを上げた。

「12番スタートから4位まで挙げられたので、いいレースはできましたし、最大限にタイヤも、チームも、ポテンシャルを引き出すことはできたと思います。ただ、やはり表彰台に上がりたかったですね」と語る藤波清斗の表情は険しい。