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 WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは、9月29日から10月2日にかけてニュージーランドで開催される、2022年シーズン第11戦『ラリー・ニュージーランド(ラリーNZ)』で予定されていたアドリアン・フルモーのエントリーを撤回した。

 オセアニア地域では2018年のラリー・オーストラリア以来4年ぶり、ニュージーランドでは2012年以来、10年ぶりの開催となるラリーNZ。Mスポーツ期待の若手ドライバーであるフルモーは、このグラベル(未舗装路)イベントでフォード・プーマ・ラリー1を走らせる予定だったが、イギリスの名門ラリーチームは9月19日に声明を発表し、彼が同ラウンドに出場しないことを明らかにした。

 これは27歳のフランス人が、2戦続けてWRCイベントを欠場することを意味する。フルモーは第9戦ベルギーでのクラッシュ後、マシンの修復が間に合わないため今月初めに行われた第10戦ギリシャのメンバーから外されていた。

 アクロポリス・ラリー・ギリシャに続きラリーNZへの出場にもストップが掛かったフルモーは、10月20~23日に開催される第12戦スペインでシリーズに復帰する予定だ。

 一方、チームメイトのクレイグ・ブリーンとガス・グリーンスミスは、ラリーNZでワークスカーをドライブする。また、チームはプライベーターのロレンツォ・ベルテッリのために3台目のフォード・プーマ・ラリー1を走らせる予定だ。

 Mスポーツ・フォードが発表した声明は以下のとおり。

 アドリアン・フルモーの2022年シーズンにおける目標を再評価した結果、Mスポーツはアドリアンのラリー・ニュージーランドへのエントリーを撤回した。

 Mスポーツは引き続きアドリアンと完全にコミットしており、この決定は彼および我々のパートナーとともに行われた。

 Mスポーツは、アドリアンがラリー・スペインでプーマ・ラリー1に乗り、チームの一員として活動を再開することを確認している。

Mスポーツ・フォードWRTのフォード・プーマ・ラリー1
Mスポーツ・フォードWRTのフォード・プーマ・ラリー1