2022年F1アメリカGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、ジョージ・ラッセルは5位を獲得した。
ハミルトンはカルロス・サインツ(フェラーリ)のリタイアで1周目に2番手に上がり、セカンドスティントまでその位置を維持した。首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がピットストップでロスしたことにより、ハミルトンはトップに立ち、9周をリードしたものの、レッドブルとのペース差は大きく、56周のレースの50周目に2番手に落ち、その位置でフィニッシュ、悲願のシーズン初優勝には届かなかった。
ラッセルは、オープニングラップでサインツと接触、サインツはリタイアした。ラッセルは走行を継続できたものの、インシデントに関して全面的に非があると判断されて5秒のタイムペナルティおよびペナルティポイント2が科された。スチュワードは、「63号車のドライバー(ラッセル)はターン1へのブレーキングが遅く、55号車(サインツ)と接触した。従って、この接触の責任は完全に63号車のドライバーにある」と述べている。
チームは、ラッセルは接触でフロントウイングにダメージを負い、バランスとダウンフォースが適切でない状態で走行していたと明かした。レース終盤、フリーストップを得られたため、ラッセルはソフトタイヤに履き替え、ファステストラップを記録した。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=2位
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
今はくたくただ。レースをリードするのは最高の気分だった。でも今日はマシンが扱いづらかった。
ここにはマシンのアップグレードを投入し、上位とのギャップを少しだけ縮めたと思う。優勝まであと一歩だったし、リードを守り切るためにやれることをすべてやった。でもレッドブルはやはり少し速すぎたね。
今年、僕たちはチーム一丸となって懸命に努力し続けている。今回のレースにはポジティブな要素がたくさんあった。ピットストップも戦略もパフォーマンスも素晴らしかった。自分のパフォーマンスにも満足している。競争力の高いマシンがあれば、僕は優勝を持ち帰ることができると証明したんだ。
これからも努力し続けるよ。残りの3戦、全力を尽くしていく。いずれ優勝できる日が来るはずだ。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=5位
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード→ソフト
ファステストラップ記録(1分38秒788/56周目)
難しいレースだった。スタート直後の展開は、すごくついてなかった。自分が他のドライバーのリタイア原因になるようなことは望んでいない。
今回は久しぶりに中団とのギャップは大きく、トップ集団との距離は近かったと思うから、良いステップを踏めたと思う。ファクトリーの皆は、マシンのアップデートを続け、少しでも軽量化を進め、来年に向けて取り組むべきことを理解するために素晴らしい仕事をしてくれている。今の僕たちは来年のことにほぼ全面的に集中している。
もちろん表彰台にまた上がりたい。前回上ったのが遠い昔のようだ。チームは好調さを維持しているけれど、この数戦、僕個人のパフォーマンスについてはあまりうまくいっていない。優勝争いをすることが今も僕たちの目標だ。優勝を達成できなくても、優勝争いをするチャンスがある位置にいたい。
(SNSを通してコメントし)まず、ターン1のことについてカルロスに謝罪する。彼はもっと良い結果にふさわしかったのに、僕が判断ミスをした。