10月27日、全日本スーパーフォーミュラ選手権を運営する日本レースプロモーション(JRP)は、同選手権のデジタルシフトを進めるため、アメリカの大手半導体企業であるマイクロン株式会社の高性能ストレージ技術の活用を開始したと発表した。
アメリカ・アイダホ州を本拠地とするマイクロンは『クルーシャル(Crucial)』のブランドでSSDやメモリーなど半導体製品を手がけている。なかでも車載メモリの分野ではワールドシェアトップを誇る。
今回の協業は、JRPが『SUPER FORMULA NEXT 50(ゴー)』プロジェクトを通じて2023年の導入を目指している新デジタルプラットフォーム『SFgo』開発を加速するもの。ファンのレース視聴体験をアップデートすることに加え、映像の記録、保管、解析、制作など、競技・マーケティング両面にわたり、活用していくとしている。
具体的には、マイクロン社はJRPに対し、映像転送やYouTubeアップロード等に役立つ4TBおよび2TB構成の『ポータブルクルーシャルX6』および『クルーシャルX8外付けSSD』や、オンボードカメラの記録、保存やチーム、ドライバーの解析に役立つ64GB、128GB、256GBの『組込型i200 microSD』を提供し、時速300km/h超の過酷な環境下でも高い信頼性を確保する。
JRPは今回の協業を通じ、「スーパーフォーミュラから始まるモータースポーツ業界のデジタルシフトを推進していくと同時に、スーパーフォーミュラ自体の魅力向上に加えて、ファンの体験価値向上に繋げてまいります」としている。