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 F1第17戦シンガポールGP初日のレッドブルは、いくつかの問題に直面していた。

 まずフリー走行1回目で、マックス・フェルスタッペンのフロントサスペンションに不具合が発生してピットイン。メカニックによる整備が行われた。それでも、後半走り込みを行ったフェルスタッペンは、このセッションをトップからコンマ1秒遅れの2番手で終えた。

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FP1ではフェルスタッペンのフロントサスペンションに不具合が発生

 フリー走行2回目に入ると、新たな問題が発生。セッションが開始されてもしばらくガレージ内にとどまっていたフェルスタッペン。ようやくコースインしたと思ったら、すぐにピットインし、メカニックたちがフロントエンドに手を突っ込んでパーツの交換を行っていた。それでも、セッション終盤にソフトタイヤを初めて装着して走行。4番手で初日を終えた。

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FP2でもフェルスタッペン車にトラブル発生。メカニックたちがフロントエンドに手を突っ込んでパーツの交換を行った

 チームメイトのセルジオ・ペレスもトラブルに見舞われた。フリー走行1回目ではリヤエンドに問題を抱えてコースインが遅れ、トップから1.3秒遅れの9番手に終わる。フリー走行2回目は「エンジンの信頼性にも問題が出てしまった」と言うペレスのマシンは、セッションが開始されてもしばらくガレージ内にとどまっていた。

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ペレス車もトラブルが続出。FP2ではエンジンの信頼性にも問題が起きた

 しかし、これらのトラブルよりもこの日のレッドブルにとって気がかりだったのは、2021年に予算上限違反を犯したのではないかという嫌疑だ。2021年シーズンのコストキャップは1億4500万ドルに設定されていたが、ふたつのチームが上限違反を犯した可能性があり、そのひとつがレッドブルだと噂されている。

 もし、違反したとすると、超過額が予算上限の「5%未満」の場合は罰金で、「5%以上」だとコンストラクターポイントの剥奪が考えられる。

 そのため、たとえ違反となっても、現時点ではフェルスタッペンのドライバーズチャンピオンに影響はないだろうと言われている。チャンピオンシップに王手がかかった一戦で飛び込んできた、前年の予算上限違反疑惑。どちらに転んでも、もう少し迅速で明快な処理ができないとファンは混乱するばかりである。