WシリーズのCEOを務めるキャサリン・ボンド・ミューアは、シンガポールで「今シーズン残りの2レースを実施するかどうか、来週までに決定する」と語った。
Wシリーズは、同シリーズを支援するはずだった投資家との契約が予期せぬ形で解消となり、資金繰りが厳しい状況に陥っている。残りの2戦はアメリカとメキシコであるため、輸送費が高く、数日以内に新たな投資家と契約を成立させなければ、北米大陸へ行くことはできず、最後の2大会が中止となる可能性に直面している。
ミューアはすでにこの状況をドライバーたちに話し、ドライバーたちから「100%サポートする」と言われたと感謝している。
しかし、シンガポールでの一戦が終了し、10月5日になっても、Wシリーズからはなんの発表もない。ヨーロッパあるいはシンガポールから北米大陸までの輸送を考えると、遅くとも今週中に決断しなければならない。
この状況は、残り2戦だけでなく、Wシリーズの今後にも黄色信号となっている。このままでは2023年以降の活動も白紙になりかねないからだ。Wシリーズの存亡をかけた時間は刻一刻と過ぎていく。