11月5〜6日、全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦スーパーバイクレース in 鈴鹿が三重県の鈴鹿サーキットで行われる。いよいよ最終戦となる今大会の開催に先駆けて、見どころをお届けする。
まず、メインレースとも言えるJSB1000クラスは、今シーズンは鈴鹿で2度目の開催となっており、4月23〜24日に行われた第2戦 NGKスパークプラグ 鈴鹿2&4レース以来となる。レース1では中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)と渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)の熾烈なトップ争いが繰り広げられ、多くのファンを沸かせた。
チャンピオンは、開幕から負けなしの中須賀が前戦の第7戦岡山ですでに決めているが、今シーズンこれまでの10戦を戦い抜いてきた多くのライダーたちが、再び鈴鹿で熱いバトルを繰り広げる。エントリーは計24台(10月25日時点)となっており、今シーズンでは初の計3レースが行われる。そして、鈴鹿8耐で総合4位を獲得したS-PULSE DREAM RACING・ITECから生形秀之が、全日本ロードでは今季2度目のスポット参戦をするなど、スポット参戦や代役参戦のライダーも多く、盛り上がること間違いなしだ。
しかし、盛り上がるのはJSB1000クラスだけではない。ST1000、ST600、J-GP3、そしてMFJカップ選手権JP250では接戦が繰り広げられており、チャンピオンはまだ決定していない。そのため、最終戦でタイトル争いに終止符が打たれるので、誰が王座を手にして輝くのか、ぜひ現地に足を運んで、その瞬間を目にして欲しい。
なかでもST1000クラスは、第7戦岡山終了時点でのランキングで渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)と國峰啄磨(TOHO Racing)が98ポイントで同率1位、そして高橋裕紀(JAPAN POST HondaDream TP)が86ポイントで3位につけている。最終戦までもつれ込んだタイトル争いが、ようやくこの鈴鹿で決着が着くので、注目が集まる。そして、そんな熾烈なタイトル争いをかき回すのではと注目を集めていた伊藤勇樹(Rank Up Racing)と埜口遥希(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)は、今回スポット参戦が予定されていたが、11月4日の走行で転倒があり、ふたりとも欠場となってしまった。
また、今回はパドックパスも販売され、ピットウォークではサイン会なども行われる予定となっており、レースだけでなくファンも楽しめるイベントも開催予定だ。コロナ禍によって、ファンのパドックへの立ち入り禁止、そしてピットウォークではサイン、写真撮影が禁止されていたが、今回は緩和されて約3年ぶりに、ファンサービスが可能となっているので、ぜひ現地でライダーを応援して、全日本ロードを満喫してほしい。