注目はトヨタとアルピーヌの同点対決。最終レースのGTEプロも激戦必至【スケジュール＆基本情報／WEC第6戦バーレーン】

　全6戦で争われる2022年のWEC世界耐久選手権は、いよいよ最終戦のバーレーン8時間レースを迎える。すべてのクラスのタイトルが決まる第6戦は11月10〜12日、バーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。決勝は現地時間の土曜午後スタート、夜を迎えてのフィニッシュとなる。

　前戦第5戦富士6時間レースから約2カ月のインターバルを経て、シリーズは最終決戦を迎えることになる。このバーレーン8時間レースには、全37台がエントリーしている。

　富士戦終了後のポイントランキングを見ても分かるとおり、各クラスとも熾烈なタイトル争いが繰り広げられている。なかでもトヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド陣営と、アルピーヌ・エルフ・チームの36号車アルピーヌA480・ギブソン陣営が、同点で迎えるハイパーカーのドライバー選手権争いは要注目と言える。

　果たしてタイトルを手にするのは、8号車をドライブするセバスチャン・ブエミ／平川亮／ブレンドン・ハートレーか、36号車のニコラ・ラピエール／マシュー・バキシビエール／アンドレ・ネグラオか。数字上はトヨタ7号車のマイク・コンウェイ／小林可夢偉／ホセ・マリア・ロペスもタイトル獲得の可能性を残している。

　ハイパーカークラスでは、グリッケンハウス・レーシングが前戦に続き欠場するものの、今季第4戦から参戦を開始したプジョー・トタルエナジーズの2台の9X8は、引き続きグリッドに加わる。今回はアウディからプジョー陣営へと移籍したニコ・ミューラーのハイパーカークラスデビュー戦でもあり、そのポテンシャルに注目が集まる。

　また、このレース限りでLMGTEプロクラスはその歴史に幕を下ろすことになるが、こちらもタイトル争いは大接戦。とりわけマニュファクチャラーズ・タイトル争いは、ポルシェがフェラーリを1ポイント差でリードする展開となっており、昨年に続く最終戦での熱いバトルに期待がかかる。

　なお、ポルシェはこのLMGTEプロ最終レースに際し、2台の911 RSR-19に特別カラーリングを施して臨む。

　サーキットの基本データや10日（木）から始まるレースウイークのタイムスケジュール、TV放送予定、最新エントリーリストなどは以下のとおり。現地と日本の間には6時間の時差がある。

　なお、決勝翌日の13日（日）には、シリーズ恒例の“ルーキーテスト”が引き続きバーレーンで行われる。ストフェル・バンドーンのプジョー9X8搭乗などもあり、こちらも注目を集めるイベントとなりそうだ。

■イベント正式名称

BAPCO 8 HOURS OF BAHRAIN

■サーキット＆イベントデータ

・名称：バーレーン・インターナショナル・サーキット
・全長：5,412m
・コーナー数：15
・レース距離：8時間

■タイムスケジュール（11月9日現在）

※日本時間（現地時間）

・11月10日（木）
18：15～19：45（12：15～13：45）　フリープラクティス1
23：30〜25：00（17：30～19：00）　フリープラクティス2

・11月11日（金）
17：00～18：00（11：00～12：00）　フリープラクティス3
22：50～23：00（16：50～17：00）　LMGTE予選
23：10～23：20（17：10～17：20）　HYPERCAR＆LMP2予選

・11月12日（土）
20：00～28：00（14：00～22：00）　決勝

■TV放送／映像配信予定

・J SPORTS
11月11日（金）
22：40～24：30　予選（J SPORTS オンデマンド）

11月12日（土）
19：30～29：30　決勝（J SPORTS オンデマンド）
19：30～28：30　決勝（J SPORTS 4）

■ライブタイミング＆ストリーミング

・FIA WEC公式ページ
https://www.fiawec.com/

■2022年WEC第6戦バーレーン　最新エントリーリスト（10月24日付）