2022年F1日本GP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは5位、ジョージ・ラッセルは8位だった。
ハミルトンは6番グリッドからスタート、カルロス・サインツ(フェラーリ)のリタイアで5番手に上がった後、レースを通して前を行くエステバン・オコン(アルピーヌ)を1秒以内の差で追い続けたが、どうしてもオーバーテイクすることができず、5位でフィニッシュした。
ラッセルは、ウエットタイヤからインターミディエイトに換える際、チームがハミルトンに続いてのダブルストップを実施した時に時間をロスし、7番手から14番手に後退。ウエットコンディションにもかかわらず何度かオーバーテイクを成功させていったが、最終的に8位にとどまった。
■ルイス・ハミルトン(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=5位
6番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ウエット→インターミディエイト
レースがスタートした時、突風が吹いていた。コンディションは厳しく、視界は悪くて、僕たちにとって本物のチャレンジだった。それこそモーターレーシングのあるべき姿だ。
もう少し長くレースをしたかった。長い時間待っていてくれたファンのために、もっとたくさんの周回を走りたかったんだ。でも時間切れになり、日も陰り始めていた。
エステバンを抜こうとしてやれることすべてをやった。でも昨日の状況と同じで、僕たちはストレートラインで遅すぎた。トウから外れた途端、彼は遠ざかっていくんだ。僕たちの方がペースは大幅に良かったけれど、それでもオーバーテイクすることはできなかった。あらゆるラインを試して近づいたが、彼はとても良い走りをしていて、ひとつもミスをしなかった。僕たちとしてはこれが今日可能な最大限の仕事だったと思う。
この後、この2戦について詳細に調査をし、最後の4戦でできるだけ多くのポイントを獲得できるよう、学習する必要がある。
最後に、(タイトルを獲得した)マックス(・フェルスタッペン)におめでとうと言いたい。彼は2回目のタイトルをつかむために必要な仕事をきっちりとこなした。僕たちはマシンの問題点を把握している。来シーズン、僕たちチームはもっと強くなって戻ってこられると信じている。
■ジョージ・ラッセル(メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム)
決勝=8位
8番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ウエット→インターミディエイト
今日もっとうまくやれたはずだったことについて見直す必要がある。このリザルトよりも上がふさわしいマシンだった。6位になることは可能だったと思う。ピットレーンで待たされたことでポジションを落とした。それによってフラストレーションの溜まる午後になった。レースを見直して、他の選択肢について見てみる必要がある。
ピットストップの後、何度かすごいオーバーテイクを決めた。でもそれも、失ったものを取り戻すことに過ぎなかった。
奇妙な午後だった。序盤はレース不可能なコンディションだった。グリップではなく視界が問題だった。現世代のF1マシンは大量の水しぶきを発生する。さらに、僕たちがまだセーフティカー先導のもとで走行している段階で、事故車両回収のためのトラックがコース上に出てくるというインシデントがあった。そのことからも学習すべきことがある。
僕たちにとって困難な2連戦だった。本来獲るべきポイントを獲れなかった。態勢を立て直し、最後の4戦に集中し、今あるマシンから最大限の力を引き出す必要がある。
2度目のタイトルを獲得したマックスにおめでとうと言いたい。こうなることはしばらく前から分かっていた。彼とレッドブルは今年、並外れた仕事をしたね。