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 TOYOTA GAZOO Racing WRTは9月19日、WRC世界ラリー選手権で通算8回のワールドチャンピオンとなったセバスチャン・オジエが、2022年シーズンの残り3ラウンドに出場することを明らかにした。

 現王者であるオジエは2021年限りでフルタイムドライバーを引退。今季はエサペッカ・ラッピ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)と3台目のマシンをシェアするかたちで、開幕戦モンテカルロや第4戦ポルトガルなど、パートタイムで『トヨタGRヤリス・ラリー1』をドライブしている。

 そんな8冠王者は、来週9月29日から10月2日にかけて開催される今季第11戦ラリー・ニュージーランドへの出場がすでにアナウンスされていたが、これに加えて10月20~23日に行われる第12戦ラリー・カタルニャへの参戦が決定。さらに、11月10~13日に日本で開催される今季最終戦ラリージャパンにも、トヨタドライバーとして参加することが決まり19日にこの旨が明らかにされた。

「ニュージーランドに行くのをとても楽しみにしている」と語ったオジエ。

「また、スペインと日本でもラリーに出場し、チャンピオンシップ終盤の3つのイベントを戦うことになった」

「この新しいチャレンジに対してとても興奮しているし、(みんなに)会えるのを楽しみにしているんだ」

 前述のとおり、オジエは今シーズンすでに複数回のラリーに出場している。その中でもっとも好成績を残したのは第1戦モンテカルロだ。彼は同ラウンドで“宿敵”セバスチャン・ローブ(Mスポーツ・フォードWRT)と優勝争いを繰り広げ、最終的に総合2位でフィニッシュした。

 今季2戦目となった第4戦ポルトガルは初日のパンクが響き総合51位に沈んだが、直近の出場ラウンドである第6戦ケニアでは同じくタイヤトラブルに見舞われながらも総合4位となり、トヨタの“ワン・ツー・スリ・フォー・フィニッシュ”の一翼を担っている。

セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
激闘を繰り広げたセバスチャン・ローブ(右:フォード・プーマ・ラリー1)とセバスチャン・オジエ(左:トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ
激闘を繰り広げたセバスチャン・ローブ(右:フォード・プーマ・ラリー1)とセバスチャン・オジエ(左:トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第1戦モンテカルロ