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 F1が、女性だけのフィーダーシリーズの創設に向けて動いていると伝えられている。F3、F2、そしてF1へとドライバーを昇格させていくためのカテゴリーで、早ければ2023年にスタートする可能性がある。

 ドライバーを女性に限定したシリーズとしては、2019年にスタートしたWシリーズがある。2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて中止。2022年には資金不足のためにシーズン最後の2ラウンドがキャンセルされた。シリーズCEOは、2023年に継続する意向を示している。

Juju/野田樹潤(Wシリーズ・アカデミー)はランキング14位でWシリーズ参戦初年度を終えた
Juju/野田樹潤(Wシリーズ・アカデミー)はランキング14位でWシリーズ参戦初年度を終えた

 そんななか、F1が女性のみのシリーズを新しく立ち上げる計画を立てていると『Sky Sports』などが伝えた。主に現在F3、F2に参戦しているチームと関連する複数のチームが参戦、F4マシンを使用し、16歳から22歳のドライバーを合計12人から15人参加させることになるといわれる。

 F1はこの件についてまだ発表を行っていないものの、スポークスパーソンは、次のようにコメントした。

「私たちは、才能ある女性ドライバーがステップアップし、トップレベルに到達するための機会を拡大することにコミットしています」

 アメリカGPを前にした木曜、ルイス・ハミルトン(メルセデス)は、苦境に陥ったWシリーズにF1は手を差し伸べるべきだったと発言していた。

「このスポーツにおいて女性に十分な焦点が当てられていない。F1の歴史のなかでずっとそういう状況が続き、現在でも十分注目されていないと思う」とハミルトン。

「若くて素晴らしいドライバーたちがF1にたどり着くための道筋すらないんだ。今後女性F1ドライバーを見ることはないだろうと言う人もいる。それは良いシナリオとは言えない」

「だから僕たちはもっとこのことに取り組む必要があると思う。組織、F1、リバティはとてもいい仕事をしている。そのなかで手助けをするのは彼らにとって不可能なことではない」