ウイリアムズ・レーシングの育成ドライバーであるアメリカ人のローガン・サージェントは、もし今シーズン中にF1のドライブに必要なスーパーライセンスを取得することができれば、2023年はアレクサンダー・アルボンのチームメイトとしてウイリアムズからF1に参戦することになるようだ。
サージェントは現在FIA F2でランキング3位につけており、今シーズンの残るレースは来月アブダビで行われる最終戦だ。理論的には、この3位という順位はサージェントがF1のスーパーライセンスを取得することを保証している。しかし万が一の場合に備え、ウイリアムズは、メキシコGPとアブダビGPの2戦でサージェントをフリー走行1回目(FP1)に出走させることを決定した。
アメリカGPでのサージェントのFP1デビューが成功した翌日の土曜日、ウイリアムズのチーム代表を務めるヨースト・カピートは、「我々は、彼にはレースの準備ができていると感じている」と語った。
「彼が十分なスーパーライセンスポイントを獲得しているという条件のもとで、彼は来年我々のふたり目のドライバーになるだろう」
現在21歳のサージェントのF1昇格により、2012年のアレクサンダー・ロッシ以来となるアメリカ人ドライバーがグリッドにつくことになる。だがアメリカ人がフルタイムでF1に参戦したのは、2006年と2007年にトロロッソに在籍していたスコット・スピードが最後だ。
ウイリアムズのスポーティングディレクターであるスヴェン・スミーツは、「オースティンでのFP1デビューにおいて、ローガンは高いレベルの理解力を示し、残りの週末に向けたチームの準備に役立つフィードバックを提供した」と述べた。
「FIAスーパーライセンスの取得に向けて努力するローガンをサポートするため、フリー走行とヤングドライバーテストの両方で彼がチームに溶け込めるよう、メキシコとアブダビでローガンにさらなる機会を提供する」
「ウイリアムズ・アカデミー・ドライバーとして彼が成長を続け、才能を活かすために、ローガンにFW44のステアリングを握る貴重な時間を提供できるのは素晴らしいことだ」
「今シーズン、ローガンがどのように成長し、F2での最後のレースをどう終えるかを楽しみにしている」