10月23日、WRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』の競技最終日が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が今季初優勝を達成した。また、同チームはこのスペインでマニュファクチャラー選手権連覇を確定させ、ドライバー選手権、コドライバー選手権と合わせて“トリプルクラウン”を達成。この結果を受けて、トヨタ自動車社長兼TGRチームオーナーである豊田章男氏が喜びのコメントを発表している。
TOYOTA GAZOO Racing WRTの全ドライバーとチームスタッフ全員に感謝するとともに、「世界中のファンと一緒に獲ったチャンピオン」と語った豊田チームオーナーのコメント全文は以下のとおりだ。
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チームのみんな、マニュファクチャラーズチャンピオンおめでとう! 昨年同様にドライバーズ、コドライバーズ、マニュファクチャラーズのすべてのタイトルを獲ってくれて本当にうれしく思います。そして、なにより“GRヤリスがトリプルチャンピオンカーになったこと”がうれしくて仕方がありません。みんなに心から感謝します!
チームタイトルを決めてくれたのはセブとベンジャミンでした。振り返れば、新しい規定のクルマで臨んだ初戦モンテカルロでポイントを獲ってくれたのもセブ。そして、最後にチャンピオンを決めてくれたのもセブ。本当に頼もしい存在です。ありがとう。
カッレとヨンネは6回の優勝でチーム最大の功労者です。エルフィン(・エバンス)とスコット(・マーティン)は苦しいラリーもありました。ですが、苦しい中でも諦めずに走り切ってくれたポイントが貴重なものになっています。
エサペッカ(・ラッピ)とヤンネ(・フェルム)も悔しいラリーが多かったと思いますが、3度表彰台に上がりチームポイントを獲得してくれました。(勝田)貴元とアーロン(・ジョンストン)。ふたりはチームポイントには加わらない参戦ですが、君たちが得点圏内に入り続けてくれたことがチームチャンピオンを引き寄せてくれました。
4台のトヨタGRヤリス・ラリー1、10人のドライバー、それを支えたすべてのスタッフ、パートナーの皆さま、そして応援しつづけてくれた全世界のファンの皆さま、みんなで獲った2022年のチャンピオンです。皆さん、本当にありがとうございました!
日本では多くのファンが3週間後のラリージャパンを待っています。チャンピオンに相応しい走りを日本の多くのファンに見てもらいたいと思います。チームのみんなは、そのために、今夜は大喜びをして、また明日から最終戦に向けた準備を、よろしくお願いします!
追伸 ヤリ-マティへ
先日のヒストリックラリーで、また“ドライバー ラトバラ”に戻っていましたね。その姿をSNSで見かけ「チーム代表の時よりドライバーの時の方が“良い笑顔”をするな…」と思っていました。しかし、今日は中継で“それ以上の良い笑顔”を見ることができました。代表としてプレッシャーも多かったと思いますが、温かいチームづくりをしてくれて、結果も残してくれていること、心から感謝しています。最終戦を終えたら、また一緒に走りましょう。“ドライバー ラトバラ”の笑顔にも会えることを楽しみにしています。明日からも健康第一!日本で待ってます!