BMW Mモータースポーツは10月26日、マキシム・マルタンと2023年からのファクトリードライバー契約を結んだ、と発表した。
ベルギー籍のマルタンは、かつて2013年から2017年までBMWのファクトリードライバーを務めていた。その後アストンマーティンへと移籍した彼は、2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の最終戦プチ・ル・マンをもってアストン陣営を離れることがアナウンスされ、去就が注目されていた。
かつてのBMWファクトリー時代、マルタンは2016年にフィリップ・エング、アレキサンダー・シムスとともに、スパ24時間レースを制した。また、DTMドイツ・ツーリングカー選手権では3度の優勝経験があり、2014年のIMSAデイトナ24時間レースではクラス表彰台を獲得した実績も持つ。
BMWはマルタンが参戦するレースプログラムの詳細を「後日発表する」としている。
「僕は間違いなく、新たな挑戦と、5年ぶりにBMWへと復帰することに、とても興奮している」とマルタンは述べている。
「また、多くの知り合いや、ともに働いてきた人々に再会できることも素晴らしい。将来と、これからのプロジェクトが楽しみだ」
マルタンは、ここ数カ月でBMWが契約した注目すべきドライバーのうちのひとりである。8月にはアウディからの移籍となったレネ・ラストも、 BMWのファクトリーラインアップに加わっている。
「マキシムは、国際的なモーター・レーシングにおける、もっとも多才なドライバーのひとりだ」とBMW Mモータースポーツの責任者を務めるアンドレアス・ルースは語っている。
「彼は速く、才能があり、勤勉で、スプリントと耐久レースの両方で、信じられないほど豊富な経験を持っている」
「彼の多くの成功が、それを物語っている。また、マキシムは素晴らしい人物であり、彼がBMW Mモータースポーツ・ファミリーに戻ってきたのは素晴らしいことだ」
「来シーズンも我々のサクセスストーリーを続けていくことを、楽しみにしている」