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 9月25日、2022年MotoGP第16戦日本GP栃木県のモビリティーリゾートもてぎで開催され、本田技研工業株式会社のと出光興産株式会社が展開しているライダー育成プロジェクトが今年で10周年を迎え、コース上で記念セレモニーが行われた。

 『世界トップレベルで活躍できるアジア人ライダーの発掘・育成とアジア地域におけるモータースポーツ文化の醸成』を目的に展開されているこのプロジェクトは、2013年に『IDEMITSU Honda Team Asia』がロードレース世界選手権のMoto2クラスへの参戦が始まりだ。

 さらに2016年にはMoto2クラスへのステップアップの手段として、『Honda Team Asia』としてMoto3クラスに参戦し、翌年の2017年からはドルナスポーツが主催するMotoGPで『Idemitsu Asia Talent Cup』も展開し、世界で戦うライダーの輩出に取り組んできた。

 今年で参戦5年目を迎える中上貴晶が、2018年にMoto2クラスからMotoGPクラスへ『LCR Honda IDEMITSU』から参戦し、最高峰クラスへと繋がる道筋が立てられた。中上以外にも数多くの日本人ライダーが起用され、長島哲太や高橋裕紀を始めとし、鳥羽海渡や今もMoto2クラスで活躍を見せている小椋藍などを輩出してきた。

 このプロジェクトが今年で10周年を迎えるにあたり、両社にとって母国開催となる日本GPでもてぎのコース上にて本田技研工業株式会社の代表執行役社長を務める三部敏宏氏と出光興産株式会社の代表取締役社長を務める木藤俊一氏が記念セレモニーを行った。

記念セレモニーの様子、木藤俊一氏と三部敏宏氏/2022MotoGP第16戦日本GP
記念セレモニーの様子、木藤俊一氏と三部敏宏氏/2022MotoGP第16戦日本GP

 また中上や小椋、古里太陽を含む今シーズン活躍している5人のライダーや、Moto2、Moto3クラス両監督を務める青山博一、参戦開始時の監督である岡田忠之や高橋裕紀らが出席していた。

■出光興産株式会社 代表取締役社長
木藤俊一氏

「2013年から10年に渡りHondaとともにアジアの若手ライダー育成に携わらせて頂き、チームのオイルのテクニカルアドバイザーを勤めていることを大変光栄に感じています。当初は高橋裕紀選手のMoto2クラス参戦に始まり、2018年からは中上貴晶選手の日本人唯一となるMotoGPクラスへの参戦、本年はAsia Talent Cup出身の小椋藍選手およびソムキアット・チャントラ選手がMoto2クラスで複数回の優勝を果たすなど、本育成プログラムが確実に成果に結びついていることを実感しています」

「これらは選手および監督、チーム関係者、Honda、ドルナ・スポーツのご尽力とファンの皆様のご声援のおかげです。この場を借りて御礼申し上げます。我々も世界に挑戦し続けるライダーとともに、高き理想と志を掲げ、挑み続けて参ります」

■本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長
三部敏宏氏

「出光興産とのアジアの若手ライダー育成プロジェクトが今年で10周年を迎えられたことを大変うれしく思っています。MotoGPにチャレンジする若手ライダーの夢を具現化するために、アジア地域各国におけるHondaのレース活動と連動させて展開しているこのプロジェクトはHondaにとって、大変意義のある試みであると思っています」

「このプロジェクトを永きに渡りサポートしていただいております、出光興産には心より感謝を申し上げます。これからもアジアから、最高峰のMotoGPクラスでより多くのライダーが活躍することによって、これまで以上にモータースポーツが活発化することを切に願っています」