9月27日、レーシングチーム・ネーデルランドは、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードの“個人的な事情”を理由に、今週土曜日に決勝レースが行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦プチ・ル・マンへのエントリーを取り消すと発表した。
今シーズン、TDSレーシングが運営するオランダのLMP2チームは、バン・イアードとギド・バン・デル・ガルデ、ディラン・マリーのトリオでIMSAシリーズ内の“ミシュラン・エンデュランスカップ”に参戦。出場予定だった今週末の最終戦を前にポイントランキング2位につけていた。
オーナー兼ドライバーであるバン・イアードは今月初め、オランダでのマネーロンダリング事件の容疑者として当局に逮捕された。しかしこの事件は、彼がCEOを務めるスポーツカーレースチームやオランダのスーパーマーケットチェーン『JUMBO(ユンボ)』、どちらも関与していないものと考えられている。
先週バン・イアードの身柄は開放されたものの、まだ事件の捜査が続いていることから、彼はオランダの法律に基づき国外に出ることができないようだ。
今週火曜日にチームが投稿したSNSでの声明には次のように記されている。
「近い将来、彼の個人的な状況に焦点を合わせるというフリッツ・バン・イアードの決定により、レーシングチーム·ネーデルランドは今週末にアトランタで開催されるIMSAレースに参加しない」
「私たちは彼の決断を理解し、尊重するとともに、彼のサポートを約束する」
オランダチームの欠場により、9月29日から10月1日にかけてミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われる10時間レースではLMP2クラスの参加車両が6台となり、全体では47台がグリッドに並ぶことになる。