2022年F1第17戦シンガポールGPのフリー走行2回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は17番手だった。
現地時間21時から始まったFP2。太陽はすでに2時間前に沈んだが、気温は29度とほぼ変わらず。一方で路面温度は33度と、日中より5度ほど下がった。明日の予選、明後日のレースとほぼ同じコンディションで走れる練習走行はこのFP2だけで、それだけに非常に重要なセッションとなる。
セッション序盤はFP1同様、大部分のマシンがミディアムタイヤを装着した。FP1で油圧に問題の出たフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、退院直後で体調万全ではないアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)も積極的に周回を重ねる。そんななか、レッドブルのふたりとルクレールはガレージにこもったままだ。
まずはメルセデスのルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセルが1-2、その後はハミルトンとサインツが、首位を奪い合う展開となった。開始後25分にようやくマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が出て行くが、ハードタイヤで3周走って再びガレージに引っ込んでしまう。
30分過ぎには、ようやくセルジオ・ペレス(レッドブル)、ルクレールもコースイン。ルクレールはミディアムで、ソフトタイヤのサインツからコンマ3秒差の2番手につけた。一方のペレスはセクター3のターン19でウォールに接触したこともあって、8番手が精いっぱいだ。その後ルクレールはソフトに履き替えてサインツとの差をコンマ2秒まで縮めるが、「クリアラップが取れない」と、不平を漏らす。
抜きにくく、予選順位が重視されるコース特性とはいえ、終盤にはサインツやフェラーリの2台を始め、レースに向けてのロングランに移行する。しかしこの段階でフェルスタッペンは再び不具合に見舞われ、最後にソフトで出て行ったタイムも首位サインツから0.339落ちで、4番手の結果に終わった。
FP2トップはサインツ、2番手ルクレール、3番手ラッセル、4番手フェルスタッペン、5番手ハミルトン、6番手エステバン・オコン(アルピーヌ)、7番手バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、8番手アロンソ、9番手ペレス、10番手ランス・ストロール(アストンマーティン)。アルファタウリ勢はピエール・ガスリーがピットイン直後に、エアインテークから炎を吹き出す珍しいトラブルに見舞われたこともあって14番手。角田も何らかのトラブルで中盤以降まったく走れず、17番手で初日を終えた。