2022年全日本スーパーフォーミュラ選手権第10戦『第21回JAFグランプリ』の公式予選が終了し、ポールポジションを獲得した野尻智紀(TEAM MUGEN)、2番グリッドを獲得した宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、そして3番グリッドを獲得した大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が会見に出席し、予選を振り返った。
■野尻智紀(TEAM MUGEN)
予選ポールポジション
タイム:1分36秒003
「今シーズン始まる前のテストでは、ここまでポールポジションたくさん獲れると思っていませんでした。ポールポジションはスーパーフォーミュラに出ている選手の誰もがほしいものだと思います。それを6回も獲れたことを非常に嬉しく思います。また、なくてはならないチームの支えと、ファンの皆さんの支えがあってこそです。決勝での優勝を待ち望んでる方々も多いと思うので、達成できるように頑張りたいなと思います」
「(チャンピオン決まった中、どういうような気持ちで予選に臨んだのかという問いに対し)正直、昨日は解放されたと思っていて。今日は心の底からレースを楽しめる、と思っていたのですけど。朝起きてみたら、どこか気力が湧かないような……」
「そんな感じがあって、このままでいいのだろうかという思いもあったのですけど、チームと今日の朝に合流して。いろいろなミーティングを重ね、チームのみんなの姿を見ているうちに。またファンの方々も旗を振ってくれたりしてたので、それでだいぶ自分の気力を持ち直すことができ、Q1の最初のアタックから非常にいいアタックを決められました。また、Q2に向けてもいい流れで、ポールポジションまで繋げられたかなと思っております。最初は少し自分の心の弱さなのかもしれないですけど、少し自分のベストを出すまでが難しかったなというそんな印象です」
「(最終戦はどんな展開締めくくりたいか、という問いに対し)他を寄せ付けないレースをしたいと思っています」
■宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)
予選2番手
タイム:1分36秒043
「今日も2番グリッドで、タイム差は縮まったのかな。でも結果は一緒なので。皆さん毎回シケイン、シケインばかり言いますが、今日はシケインでちゃんと止まってるので(笑)。まぁ12月のテストの際には僕だけ真っ直ぐ行こうかなと考えてます(笑)」
「冗談はさておき、昨日からポテンシャルを続けて出すことができ、一安心したというか。過去の鈴鹿の2レース制を振り替えったりしたのですけど、1レース目が良くても2レース目が駄目というレースも結構見たので。実際そいういう流れにならないかという不安もありました。昨日の第9戦の予選は良かったし、決勝のレースペースも良かったので、その流れが今日悪くならないかなという不安があったのすけど、しっかりといいポテンシャルで走れました」
「その分で、まずは2番グリッドを獲れたので。決勝は、昨日チーム側でミスがあって、順位を大きく落としてしまいましたが、最後のレースはみんな達成感を得て素晴らしいレースになるようにしたいと思って戦ってるので、決勝も頑張りたいと思います」
「(セクター4の改善具合について問われ)わからないです(笑)。でも毎回クルマを良くしようと、TOYOTA GAZOO Racingがモットーとしている“もっといいクルマ作り”という部分で、常に速いクルマ強いクルマを僕らは目指してレースをしてるので、そういう部分でも昨日の、予選、決勝を含めて改善しなきゃいけないポイントを、今日に向けて考えて。当然ドライビングも含めて考えていたので、そういう部分が実りになったのではないかと思っています」
「けど、まだトップではないので。引き続き、ここは貪欲にやりたいなと思っています。特にシケインはネタみたいになっていますけど、でも本当に課題がずっと残っているコーナーなので。あそこが良くならない限り、一年中遅いという印象なので、とにかくそこの課題をしっかり克服し続けたいと思っています」
「(最終戦はどんな展開締めくくりたいか、という問いに対し)僕自身はロケットスタートを決めたことがないので。逆ロケットスタートはいっぱいあるのですけど(笑)。昨日、舘信秀会長からも『抜群のスタートを決めてこいよ』と喝を入れられたので。しっかりとそこから決めて、あとは先ほど言ったようにみんなミスせずに。100点じゃなくていいので、『もうやりきった』という思いをしっかりみんな出し切って、素晴らしいレースにしたいなと思ってます」
■大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
予選3番手
タイム:1分36秒468
「昨日の予選、決勝ともにあまりペースがなくて。特に予選のペースが大きく改善しなきゃいけない状況だったのですけど、チームと昨日夜遅くまでミーティングを重ねて、これまで良かったテストのときの雰囲気だったりを思い返して、データと照らし合わせながら今日の予選に臨みました」
「Q1の走り出しからタイヤから感じるグリップがまったく違って、Q1も2番手で通過でき、さらにそこから。僕はもうポールを獲るしかないという気持ちだったので、攻めたセッティングを試みて臨みました。トップとは大きく差がついてしまいましたけど、まず3番手で予選を終えることができたことは嬉しく思っています」
「今年の始まる前のテストはかなり調子が良くて、上位争いができるというのもあったのですけど、なかなかうまくいかないレースが続いていました。第10戦の決勝に向けては弱さをなくしてというか、本当に強い気持ちで勝つのだと。そういう強い意志でガツガツいきたいと思います。優勝狙って頑張ります」
「(最終戦はどんな展開締めくくりたいか、という問いに対し)僕はスタートはいい方なので、スタートで前に出て逃げ切るレースがしたいです」