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 2022年F1第17戦シンガポールGPのフリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がトップタイムをマークした。2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は15番手だった。

 3年ぶりの開催となったシンガポールGP。路面はメインストレートを始め、ほとんどのコーナーで再舗装され、さらに18インチタイヤでの走行は初めてとなる。角田や周冠宇(アルファロメオ)、ミック・シューマッハー(ハース)ら、シンガポール初体験のドライバーにとっては、コース攻略の難易度がさらに上がったといえる。

 虫垂炎の手術で前戦イタリアGPを欠場したアレクサンダー・アルボンは、麻酔の合併症により一時呼吸困難に陥った。幸いすぐに退院でき、トレーニングも再開したが、「FP1で様子を見る」と、本人は2戦連続の欠場の可能性に言及している。

 ピレリはここに、オーストリア以来となる最もソフト寄りのC3〜C5のコンパウンドを投入。しかし直角コーナーだらけのため、立ち上がりの加速でリヤタイヤが熱だれしやすい。タイヤマネージメントがカギを握るコースでもある。

 FP1の始まる現地時間午後6時の時点で、気温29.8度、路面温度38.1度、快晴だが湿度75%。熱帯特有の蒸し暑いコンディションだ。

 走り出してすぐ、「ブレーキがおかしい」と訴えたルクレールが1周でピットへ。そのままマシンから降りてしまった。一方で、このコースは相対的に苦手なはずのレッドブルが速い。セッション開始15分の時点で、フェルスタッペン首位、セルジオ・ペレスが3番手につけている。2台に割り込む形で、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が2番手だ。

 セッションが30分を経過した時点で、トップは依然としてフェルスタッペン、1秒1落ちでアロンソ、0.013秒差でペレス。ここまでがミディアムタイヤで、4番手にハードタイヤのカルロス・サインツ(フェラーリ)。エステバン・オコン(アルピーヌ)もミディアムで5番手につけており、アルピーヌが初日から速さを見せている。ハミルトン6番手、ランス・ストロール(アストンマーティン)7番手、新仕様のノーズをつけたピエール・ガスリー(アルファタウリ)はハードで8番手。角田は旧仕様ながら一時10番手につけていたが、ガレージに留まっている間に18番手まで後退。その後ソフトタイヤに履き替え、11番手まで順位を回復した。

 終了21分前、ターン5のウォールに接触したストロールが、左リヤをパンクさせ、ターン7でストップ。セッションは赤旗中断となった。しかしウォールのすき間からすぐにマシンが回収され、3分後に再開された。

 終了5分前、ハミルトンが1分43秒033で、フェルスタッペンに0.084秒差をつけてトップに立った。トラブルから復帰したルクレールが3番手、4番手のペレスは「駆動がなくなった」と言いながら、惰性でピットに向かった。5番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)、6番手サインツ、7番手オコン、8番手ストロール、9番手ガスリー、10番手のアロンソはセッション途中に油圧トラブルに見舞われたようだ。角田は15番手だった。