角田裕毅スプリント15番手「苦戦し続けている。マシンを変更できないのも痛い」チームは原因究明に努める/F1第21戦

 2022年F1ブラジルGPの土曜スプリントで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は15番手という結果だった。19番グリッドからソフトタイヤで走り、17番手でフィニッシュしたが、他のドライバーのペナルティで15番手に繰り上がった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、角田の一日を振り返り、「裕毅は今日もスライドに苦しんでいた」と語った。

ガスリー予選12番手「今日の展開からして、Q3に進めていれば大きなチャンスがあったかもしれない」/F1第21戦

 2022年F1ブラジルGPの金曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは12番手という結果だった。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
FP1 10番手(1分12秒467:ソフトタイヤ/32周)
予選 12番手(Q1=9番手1分14秒371:ソフトタイヤ/Q2=12番手1分11秒675:ソフトタイヤ)

【角田裕毅F1第21戦密着】乾きつつある路面で苦戦。苦手なグリップの低いコンディションでタイヤに熱を入れられず

 角田裕毅とアルファタウリにとって、F1第21戦ブラジルGP初日の天候はあまり得意なコンディションではなかった。そのコンディションとは、濡れた路面から徐々に乾き出してドライタイヤでアタックするという状況だ。

 この日のインテルラゴスは予選直前に雨が降ったために、Q1開始時のコンディションはダンプ(半乾き)だった。そのため、Q1のセッション序盤は全車インターミディエイト(雨用と晴れ用の中間)タイヤでのアタックとなった。昨年はインターミディエイトに苦しんでいたアルファタウリだが、今シーズンはその苦手意識もかなり克服し、似たようなコンディションで行われた第17戦シンガポールGPの予選ではQ3に進出していた。

角田裕毅、グリップ不足に苦しみ予選Q1敗退「本当に遅かった。何かおかしなことが起きていたが解決できず」/F1第21戦

 2022年F1ブラジルGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は予選19番手という結果だった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、角田の一日を次のように振り返った。

「ブラジルの天候はいつも驚きをもたらす。今週末も同じだった。今週末はスプリントフォーマットなので、予選の前にすべてのセットアップを完了させなければならなかった。マシンはパルクフェルメ状態になり、変更できなくなるからだ」

角田裕毅、首に負担のかかるインテルラゴスで戦う体力は十分「いい週末にできると確信」/F1第21戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末の2022年F1第21戦ブラジルGPに向け、いつも通りに予選Q3進出と入賞を目指し、いい週末にできると確信していると語った。

 前戦メキシコの決勝レースでは13番手からスタートし、順調にポジションを上げていった角田。しかし後方からプッシュしてきたダニエル・リカルド(マクラーレン)との接触によりダメージを負い、リタイアでレースを終えた。

新体制が始動したレッドブル。アルファタウリF1については「財務的観点から売却する必要はない」とマルコ

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート・マルコは、レッドブルの最近の組織再編は同社の変化につながるものの、アルファタウリF1チームを売却する必要はないと述べている。

 先月のレッドブル共同創業者ディートリヒ・マテシッツの死去を受け、包括的な後任体制が整い、3本の柱から成る経営チームが誕生した。フランツ・ワツラウィックはレッドブルの中核となる飲料ビジネスを統括し、アレクサンダー・キルヒマイヤーは最高財務責任者(CFO)を務める。そしてオリバー・ミンツラフが新たにコーポレートプロジェクト担当CEOに就任してF1を担当することになり、マルコは彼の直属となる。

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第19/20戦】僚友とは対照的に落ち着きが出てきた。重要な来季に向けさらに成長を

 2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っている。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第19戦アメリカGP、第20戦メキシコGPについて振り返ってもらった。

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 まだ今年のシーズンが終わっていなかったというのは本当か? いったい何レースあるのだ。え、「まだたったの20戦しかやってない」だって? 「たったの」ではないと思うぞ。20戦でも十分多すぎる。そのうえ、まだあと2戦あると? こんなスケジュールに適応しなければならないとは、今のドライバーたちは本当に気の毒だ。

「F1における史上最高のドライバー」ガスリーがアロンソを称賛。アルピーヌF1加入への期待も語る

 2023年シーズンはアルピーヌF1に加入するピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、自身の前任者であるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)について「F1における史上最高のドライバー」と、その実力を称賛した。

アルファタウリF1コラム:選手権では後れをとって9位に。実力が結果に繋がらずも、角田の成長と伸び代が見えた2戦

 シーズン終盤戦を迎え、中団グループの争いはさらに激しさを増している。継続的なマシン開発がようやく性能に繋がってきたアストンマーティンが日本GPから2戦連続でQ3進出と入賞を果たす好走を見せ、アルファロメオもここでようやくアップデートを投入してメキシコシティGP予選ではバルテリ・ボッタスが本家フェラーリを食う走りを見せた。

 彼らとランキング6位を争っていたはずのアルファタウリは、いつの間にかハースとの争いにも後れを取ってランキング9位に沈んでしまった。

ガスリーに再びペナルティ、出場停止の危機が高まる「自分が危険な走りをしていたとは思わない」/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは11位でフィニッシュ、入賞には届かなかった。レース序盤、ガスリーは、ターン4でランス・ストロール(アストンマーティン)をオーバーテイクする際に、ロックアップし、コーナー出口でコースから外れながら前に出た。スチュワードは、ガスリーは「コースを離れてアドバンテージを得た」と判断、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント1を科した。