現役レーシングドライバーの本気が開発を動かす。“GR”シリーズのモータースポーツを起点にしたクルマ作り

 トヨタは『モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり』に取り組んでいる。その成果の第一弾が2020年9月に発売したGRヤリスであり、第二弾が2022年4月に発表したGRカローラだ。2021年5月からは、スーパー耐久シリーズに水素エンジンを積んだGRカローラを投入しており、レース活動を通じて得られた知見がGRカローラ市販バージョンの開発に役立ったという。

“モリゾウエディション”は、すべてが“別物”の猛獣。レースで勝つためのノウハウが注ぎ込まれたGRカローラ/GRヤリスに試乗

 トヨタGRヤリスとトヨタGRカローラを袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県)で走らせる機会を得た。走行ステージはダートとサーキットだった。GRが取り組む『モータースポーツを起点とした、もっといいクルマづくり』と、そこから生まれたスポーツ4WDシステムGR-FOURの性能やモデルごとの乗り味の違いを体感するのが試乗会の趣旨だ。

北米トヨタ、SEMAショーで『GR』のコンセプトモデルやカップカーを出展

 トヨタ・モータースポーツ・アメリカ(TMNA)は、11月1日からアメリカのラスベガスでスタートしたSEMAショーで、トヨタ・モータースポーツ・ガレージチームなどと協業で制作したコンセプトカーやレーシングカーを展示する。TOYOTA GAZOO Racingがレースやラリーでの挑戦と勝利の積み重ねから得た知見を市販車やコンセプトモデルの開発に反映した『GR』のラインアップを、北米最大規模の自動車カスタマイズ愛好家のイベントであるショーで提案するのが狙い。