アルピーヌF1、ガスリーとの契約は高額年俸での2年か。レッドブルには14億円支払いとの報道も

 ピエール・ガスリーは、2023年にアルファタウリからアルピーヌへと移籍することが決まり、来年から年俸が大幅にアップするとフランスメディアが報じた。

 F1デビュー前から現在までをレッドブル・ファミリーで過ごし、キャリアを積み重ねてきたガスリーは、2023年末まで契約が残っており、アルファタウリへの残留も正式に発表されていた。しかしアルピーヌがフェルナンド・アロンソ、オスカー・ピアストリと相次いで2023年ドライバー候補を失ったことで、ガスリー獲得を望み、レッドブルと交渉。レッドブルはニック・デ・フリースを後任と決めた上で、ガスリーを手放すことに同意した。

「これほど危険なことは受け入れられない」F1ドライバー&GPDAが雨の日本GPでの事故処理手順に抗議。FIAは改善を検討へ

 F1日本GP決勝中の事故車両回収車の出動のタイミングについて、ドライバーたちが激しく批判、これを受け、FIAは今後の改善のために「徹底的な調査」を開始したと述べた。カルロス・サインツがオープニングラップでクラッシュし、セーフティカーが導入された。激しい雨で視界が非常に悪いなか、F1マシンがまだ走行している段階で、トラックがコース上に出ていたことに、複数のドライバーたちが非常に危険であるとして怒りを示した。ドライバーたちは前がほとんど見えない状態で走っており、濡れた路面でコントロールを失いやすかったため、クレーンにぶつかり大事故が起きる可能性があったからだ。

アルファタウリ&HRC密着:「初日からタイヤにダメージがあった」状況に応じた細かな変更を施すも、鈴鹿での入賞は叶わず

 タイトル連覇を決めたレッドブル陣営が歓喜に沸く一方で、アルファタウリのスタッフたちはガレージで淡々と撤収作業を行っていた。期待されたF1第18戦日本GPだったが、角田裕毅13位、ピエール・ガスリー18位完走と、いずれも満足のいく結果を出すことはできなかった。

 同じようにウエット路面だった初日フリー走行でも、時おり速さは見せたものの最終的に角田14番手、ガスリーは19番手に終わっていた。さらに好天に恵まれた2日目は、今度は原因不明のブレーキトラブルに見舞われた。それでも角田はなんとかQ2に進めたが、ガスリーは17番手が精一杯だった。

アルピーヌF1代表、オコンとガスリーはうまくやっていけると自信「彼らはプロフェッショナル。何の問題もない」

 アルピーヌF1のチーム代表であるオットマー・サフナウアーは、エステバン・オコンと彼の将来のチームメイトであるピエール・ガスリーが、F1におけるチームの大きな野望に取り組むにあたって2023年シーズンに力を合わせれば、友情をよみがえらせることができるだろうと期待している。

 オコンとガスリーはともにフランスのノルマンディーで育ち、競争の激しいカートで経験を積んでいた子供時代に友達になった。ふたりは過去にはコース内外で行き違いが生じたことで不仲になっていたが、F1に来てから関係は友好的になっていた。また、双方とも特殊な状況でグランプリ優勝を飾っている。ガスリーは2020年のモンツァで、オコンは2021年のハンガリーでだ。

赤旗中の違反で降格のガスリー、非を認める一方、悪天候時の手順見直しを求める「無事に帰れてよかった」/F1日本GP

 2022年F1日本GP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは17位でフィニッシュしたが、その後、ペナルティを受けて、18位に降格された。

 FIAは、ガスリーが赤旗中に速度違反を犯したと判断し、レース後、ドライブスルーペナルティとして20秒加算のタイムペナルティを科した。さらにガスリーにはペナルティポイント2も追加された。

ガスリー落胆「ブレーキに熱が入らずQ1敗退。決勝で雨が降ることを願う」:アルファタウリ/F1日本GP

 2022年F1日本GPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは17番手に終わった。

■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
FP3 20番手(1分32秒881:ソフトタイヤ/24周)
予選 17番手(Q1=17番手1分31秒322:ソフトタイヤ)

「ガスリーを獲得できたのは“予期せぬ幸運”」とアルピーヌ/ルノー。オールフランス体制でのF1活動に誇り

 2023年に向けて、エステバン・オコンのチームメイトとしてピエール・ガスリーと契約したことを発表したアルピーヌF1は、才能あるガスリーがチームの前進に貢献することに期待するとともに、来年からオールフランス体制で戦うことに誇りを感じている。

 アルピーヌは、フェルナンド・アロンソとの契約を2023年に延長し、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリをウイリアムズに貸し出すプランを考えていたが、複数年契約を希望するアロンソはアストンマーティンへの移籍を決め、アルピーヌとの将来に不安を募らせたピアストリはマクラーレンと契約を結んだ。そのため、アルピーヌは予想外に、オコンのチームメイトを新たに探さなければならなくなった。

「勝利と表彰台を決して忘れない」アルファタウリF1代表がガスリーに感謝。新加入のデ・フリース&角田コンビには自信

 スクーデリア・アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーのアルピーヌへの移籍とニック・デ・フリースの加入についてコメントを発表。ガスリーにはこれまでの感謝を述べ、デ・フリースについては期待を語った。

 当初ガスリーは2023年もアルファタウリに残留することが決まっていた。ところがアルピーヌのレギュラードライバーであるフェルナンド・アロンソとリザーブドライバーのオスカー・ピアストリが、2023年にそれぞれ移籍をすると発表したため、チームはアロンソの後任ドライバーを探していた。そこでアルピーヌはフランス出身のガスリーの起用を求め、レッドブルとの交渉が始まった。

アルピーヌF1加入が決定したガスリー「チームのタイトル獲得のために貢献したい」9年を共に過ごしたレッドブルには感謝

 BWTアルピーヌF1チームは、ピエール・ガスリーと2023年からの複数年契約を結び、来季はエステバン・オコンとガスリーのペアで戦うことを、10月8日に発表した。長くレッドブルファミリーの一員だったガスリーは、傘下から離れ、アルピーヌF1ワークスチームで新たなキャリアを築いていくことになった。

ガスリーのアルピーヌF1加入が正式発表、2023年からの複数年契約を締結。アルファタウリはデ・フリースと契約

 アルピーヌF1チームは、10月8日、ピエール・ガスリーが2023年にレースドライバーとして加入することを発表した。両者の契約は複数年であることも明らかにされた。また、これに伴い、アルファタウリはガスリーの後任としてニック・デ・フリースを起用することを明らかにした。