ヘルムート・マルコ、いつでもレッドブルF1を離れられると認めるも「情熱はまだ燃えている」と意欲を見せる

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、あと4カ月で80歳になる。マルコはいつでも職務から退くことができるが、生涯にわたるモータースポーツへの情熱は「今も燃えている」と認めている。

 最近レッドブルの共同創設者ディートリッヒ・マテシッツが死去したことで、同社では後継者育成計画が実施されているが、必然的にマルコ自身の将来も問われている。しかしレッドブルのF1事業と、若手へのスポンサーシップを監督するマルコは、スピードを落とす兆しを見せていない。そうできたとしてもだ。

「ベッテルはレッドブルF1のトップマネジメントに適している」とマルコ。幹部としての復帰に期待

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、2022年末でF1から引退したセバスチャン・ベッテルを、将来チーム幹部としてレッドブルに復帰させるというアイデアを持っている。現時点ではひとつの可能性に過ぎないものの、ベッテルともそれについての話をしたという。

 ベッテルはレッドブル時代の2010年から2013年に4度のF1タイトル獲得を達成、その後、フェラーリ、アストンマーティンを経て、2022年をもってF1ドライバーとしてのキャリアを終えることを決めた。

レッドブルで才能あるドライバーの発掘・育成を務めるヘルムート・マルコ。自身への“冷酷”という評判を気にせず

 レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、セバスチャン・ベッテルやマックス・フェルスタッペンのように、キャリアの非常に早い段階で未来のドライバーの才能を発掘し、育成することで高い評価を得ている。

 ふたりともレッドブルの若手育成プログラム出身だ。しかし、同時に将来のスターを特定するということは、見込んだドライバーがトップレベルに到達しそうにないタイミングを見極めることでもある。マルコには多くの悪い知らせをドライバーに伝える責任があり、伝える相手は、子供がF1へのはしごの1段目を登るのを助けようとしているドライバーの両親である場合も多い。

ホンダのロゴが復活。レッドブル・グループとホンダ、F1における更なる関係強化に合意

 10月5日、ホンダはレッドブル・グループとのモータースポーツにおけるさらなるパートナーシップ強化について合意し、新たな取り組みの内容を発表した。そのなかで、2022年第18戦日本GPから最終戦となるアブダビGPまで、レッドブルとアルファタウリの両チームのマシンにHRCのロゴに加え、新たにホンダのロゴがあしらわれることが明らかとなった。

 ホンダは8月2日にレッドブル・パワートレインズとの2023年から2025年までのF1パワーユニットに関する支援について合意し、ホンダ・レーシング(HRC)による技術支援を2025年シーズンまで延長することを発表している。そんななか、ホンダとレッドブル・グループはさらなるパートナーシップの強化について合意。新しい3つの取り組みつについて、その内容が明らかにされた。