『ニッサンR91CP』デイトナ24時間レースも制したニッサンCカーの最終形態【忘れがたき銘車たち】

 モータースポーツの「歴史」に焦点を当てる老舗レース雑誌『Racing on』と、モータースポーツの「今」を切り取るオートスポーツwebがコラボしてお届けするweb版『Racing on』では、記憶に残る数々の名レーシングカー、ドライバーなどを紹介していきます。今回のテーマは、グループCカーの『ニッサンR91CP』です。

WECハイパーカー3連覇を目指すトヨタの懸念。新しいライバルに対し「後手に回っている」と技術責任者

 TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパのテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、日本のメーカーがWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦するライバルメーカーに比べ、自分たちはテストの面で「後手に回っている」と考えている。

 昨シーズンに続き2022年もダブルチャンピオンを獲得したトヨタは、2023年にトヨタGR010ハイブリッドで3年目のシーズンを迎える予定だ。その来シーズンはLMDhカーでファクトリープログラムを行うポルシェとキャデラック、そして、先月発表された新型LMH規定車『499P』でプロトタイプレースに復帰するフェラーリと競争を繰り広げることになる。

GT3導入のル・マン24時間に虎視眈々。バーウェル、ランボルギーニ・エボ2での参戦目指す

 バーウェル・モータースポーツは、今年5月に発表された新型ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2とともに、将来のル・マン24時間レースへの参戦を目指している。

 この英国チームは、ランボルギーニが来年発表するGT3アップグレードパッケージを導入する予定だ。つまり、GT3がGTEに置き換わる2024年から、ル・マンとWEC世界耐久選手権に参加する資格を得ることになる。

2023年ル・マン24時間へ招待される6台が決定。木村武史が参加のケッセル・レーシングも

 10月15~16日に最終戦ポルティマオが開催されたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのシーズン終了後、来季2023年のル・マン24時間レースに自動的に招待される6つのチームが確定した。

 ELMS LMP2選手権でランキング1位、2位となったプレマ・レーシングとパニス・レーシングは、それぞれLMP2カテゴリーでのル・マン出場が保証されることになった。

マキシム・マルタン、プチ・ル・マンを最後に5年間在籍のアストンマーティンを離脱へ

 マキシム・マルタンは今週末、ジョージア州のロード・アトランタで開催されるモチュール・プチ・ル・マンで、アストンマーティンのファクトリードライバーとして最後のレースを戦う。

 マルタンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の今季最終戦として実施される10時間レースに、ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームスとともにハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージGT3で出場する。

ル・マン100周年大会を含む2023年WECは全7戦に。富士6時間は9月10日開催予定

 9月29日、WEC世界耐久選手権は2023年シーズンの年間スケジュールを明らかにした。“シーズン11”として行われる来季は全7戦が予定され、日本ラウンドのWEC富士は9月10日に開催されることになった。

 今季の全6戦から1ラウンド増加した2023年のカレンダーに加わったのは、2021年シーズンに初めてWECが開催されたポルティマオだ。来シーズン、アルガルベ・サーキットで行われる耐久イベントは、ヨーロッパ地域で行われる4つめレースとしてカレンダーに復帰する。