コルベットC8.Rの2023年WEC参戦継続が決定。ベン・キーティングを擁しLMGTEアマクラスへ

 2022年シーズンをもってLMGTEプロクラスが終了となるWEC世界耐久選手権。現在参戦するポルシェ、フェラーリが2023年以降、最高峰ハイパーカークラスでの活動へと移っていくなか、シボレー・コルベットC8.Rの動向が注目されていたが、この度、来季もC8.Rを用いて唯一のGTカテゴリーとなるLMGTEアマクラスへ参戦することが決定された。

 ドライバーにはテキサス出身のトップアマチュア、ベン・キーティングを起用する。キーティングは現在、LMGTEアマクラスにTFスポーツのアストンマーティン・バンテージAMRで参戦、最終戦を前にポイントランキング首位に立っている。

キャデラックV-LMDh、1万1千kmを超えるテストで「大きな進歩」24時間テストも実施へ

 GMのスポーツカー・レーシング・プログラムマネジャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによれば、キャデラックは新型LMDh車両『V-LMDh』の開発において11,000kmを超えるテストを行い、「大きな進歩」を遂げているという。

 キャデラックは2023年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに2台、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに1台のキャデラックV-LMDhを投入する。

コルベット新型GT3、カスタマー供給は北米チームから。欧州他への全面展開は2024年末以降に

 GMスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、シボレーは、2024年のデイトナ24時間でレースデビューを予定している『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』について、まずは自国アメリカのカスタマーに焦点を当て、ヨーロッパやその他地域への完全展開は2024年末か2025年初めになることを想定しているという。

 コルベット・レーシングを運営するプラット&ミラー社製の新型GT3マシンは、先日ミド・オハイオで初のサーキットテストを終えた。この新型コルベットGT3は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカ・パワード・バイ・AWSにおいて最初の存在感を示すように設定され、その後ほかの地域やシリーズを追加する予定となっている。