【動画】ファーフスらBMWドライバーに密着したドキュメンタリーが公開。新型LMDhテストの様子も

 2023年に新設されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリー、GTPクラスに『BMW MハイブリッドV8』を投入し、北米の耐久シリーズを戦っていくBMWが、開発中の新型LMDhカーのテストやロサンゼルスでの発表会の様子を紹介する映像を公開した。

 BMW Mの公式YouTubeチャンネルで視聴可能となっている『MBEDED』シリーズは、BMW Mモータースポーツのレースプログラムに関する独占的な洞察を提供するものだ。担当者に密着し、主要な決定がどのようになされるのかなど、普段は決して見ることのできない面を視聴者に届けている。

BMW Mハイブリッド V8の序盤2戦の追加ドライバー2名が決定。新DTM王者もデビューへ/IMSA

 2023年に新型LMDh、『BMW Mハイブリッド V8』をデビューさせるBMWが、開幕2戦の耐久レースにおける追加ドライバー2名を発表した。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間、同じく第2戦のセブリング12時間レースでは、シェルドン・ファン・デル・リンデとマルコ・ウィットマンがチームRLLに加わり、GTPクラスへと参戦する。

 両ドライバーはBMWのファクトリードライバーとして、これまでGTレースやDTMドイツ・ツーリングカー選手権など幅広いカテゴリーで活躍してきた。2023年1月、彼らはBMWの新型LMDh車両でプロトタイプレースへとデビューを飾ることになる。

LMDh車両の合同テスト始まる。スムーズに初日を終えたBMWと、部品が遅れたキャデラック/IMSA

 10月3日、 アメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタにて、3日間にわたるIMSA公認のLMDh車両テストが始まった。このテストには、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスへと参戦する、BMW、アキュラ、キャデラックの新型LMDh車両が参加している。

■全車のラップタイムが接近

アキュラARX-06、次週IMSA公認テストで“2台目”を追加。ポルシェ963は不参加、セブリングでの36時間テストへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、10月1日にジョージア州ロード・アトランタで開催される『プチ・ル・マン』10時間レースをもって、2022年シーズンを終了する。このレースをもって、現行トップカテゴリーであるDPiはその歴史に幕を下ろす。

 そして最終戦のレースウイーク明けには、LMDh車両がトップカテゴリーにデビューする2023年に向け、シリーズは早くも動き出すことになる。10月3〜5日、最終戦の舞台と同じロード・アトランタにて、IMSA公認テストが開催され、ここでアキュラ、キャデラック、BMWの新型LMDhマシンが走行を予定しているのだ。

 最終戦のレースウイークに入り、これらのテストを含めたLMDhマニュファクチャラーの最新動向が見えてきたので、以下にまとめてお伝えする。

■プロトンが両シリーズでポルシェ963のカスタマーに?

ファーフス、BMWの開発状況に自信。新型LMDhは「正しい道を進んでいる」/IMSA

 BMW MチームRLLのフルタイムドライバーとして、来季のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスで新型LMDhマシンをドライブするアウグスト・ファーフスとニック・イェロリーは、BMW MハイブリッドV8がこれまでのテストにおいて有望な進歩を遂げ、箱から出してすぐにでも競争力を発揮することができると考えている。

 ファーフスとイェロリーは先週、同じくBMWワークスドライバーであるコナー・デ・フィリッピ、フィリップ・エングとともにBMW MチームRLLでIMSA GTPの最初のフルシーズンを戦うドライバーとなることがアナウンスされた。

BMW、新型LMDhの2023年IMSA向けカラーリング発表。アウグスト・ファーフスら4名の起用も明らかに

 BMW Mモータースポーツは9月22日、2023年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにデビューするLMDh車両『BMW Mハイブリッド V8』のレース用カラーリングを発表するとともに、2台のドライバーラインアップを明らかにした。