F1アメリカGPでの裁定を巡り、スチュワードに誹謗中傷や殺害予告が相次ぐ。FIAは嫌がらせへの取り組み強化を明言

 FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは、F1に関連するインターネット上の嫌がらせ行為について、FIAが直接ソーシャルメディアプラットフォームと取り組みを行っていると述べている。

 FIAの取り組みは、FIAのスチュワードのシルビア・ベロットが、先月のアメリカGP後に攻撃の標的にされるという、直近の事件がきっかけとなった。オースティンでのレース後、アルピーヌのフェルナンド・アロンソがレース中に危険な状況で走行したとハースが申し立てを行ったが、ベロットはその申し立てに対して裁定を下した4人のスチュワードのうちのひとりだった。

ハミルトンが正式にブラジルの名誉市民に 「全ブラジル人にとってのヒーロー」として栄誉を授かる

 7度のF1王者ルイス・ハミルトンは、F1第21戦ブラジルGPを前に行われたセレモニーにおいて、正式にブラジルの名誉市民としての栄誉を授与された。

 2021年のブラジルGPでハミルトンが圧倒的な勝利を挙げた後、ブラジルの下院議員アンドレ・フィゲイレードは、ハミルトンに対して名誉市民権を授与することを提案。今年6月、議会が動議を可決し、11月7日にブラジリアの下院議会において、授与式が行われた。

ウイリアムズF1、スーパーライセンス取得を目指すサージェントのため異例の措置。スプリント制の土曜フリー走行に起用

 ウイリアムズF1チームは、2023年レギュラードライバーに起用する予定のローガン・サージェントを、F1第21戦ブラジルGP土曜プラクティスで走らせることを発表した。現在FIA F2選手権に出場するサージェントに、来年F1に昇格するために必要なスーパーライセンスポイントを稼がせることが主な目的とみられる。

 来年、ウイリアムズは、ニコラス・ラティフィに代わって、育成ドライバーのサージェントをアレクサンダー・アルボンのチームメイトに選ぶことを決めているが、F2シーズン最終ラウンドのアブダビを終えるまでは、サージェントがスーパーライセンス取得の条件をクリアできるかどうかが分からない状況だ。

F1技術解説:メキシコGP(3)予選6番手の躍進につながった、アルファロメオ待望のアップデート

 2022年F1第20戦メキシコGPで各チームが走らせたマシンを、F1i.comの技術分野を担当するニコラス・カルペンティエルが観察し、印象に残った点などについて解説。第1回「速さを見せたメルセデスW13が敗北した理由」第2回「高地でフェラーリを苦しめたエンジン特性」 に続く今回は、アルファロメオの躍進をもたらしたアップデートに注目した。

【中野信治のF1分析/第19&20戦】メルセデス復調の背景。好調の今だからこそ伝えたい角田裕毅への厳しい提言

3年ぶりに開催されたF1日本GPでマックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオンが決まった2022年シーズンのF1シーズン。タイトルが決まったとはいえ、ランキング2位以下の戦い、
そして2023年に向けて、チームもドライバーはまだまだアツい戦いを繰り広げています。日本期待の角田裕毅の2年目も集大成を迎えるなか、ホンダで若手育成を担当する元F1ドライバーの中野信治氏が独自の視点で振り返ります。今回は第19戦アメリカGP、そして第20戦メキシコGPの2連戦を総括。期待の高い角田だからこそ、メキシコでの接触リタイヤについて中野氏が提言します。

【角田裕毅を海外F1ライターが斬る:第19/20戦】僚友とは対照的に落ち着きが出てきた。重要な来季に向けさらに成長を

 2022年、アルファタウリの角田裕毅は、F1での2シーズン目を戦っている。昨年に続き、エディ・エディントン氏が、グランプリウイークエンドを通して角田の動きをくまなくチェックし、豊富な経験をもとに、彼の成長ぶり、あるいはどこに課題があるのかを忌憚なく指摘する。今回は2022年F1第19戦アメリカGP、第20戦メキシコGPについて振り返ってもらった。

──────────────────

 まだ今年のシーズンが終わっていなかったというのは本当か? いったい何レースあるのだ。え、「まだたったの20戦しかやってない」だって? 「たったの」ではないと思うぞ。20戦でも十分多すぎる。そのうえ、まだあと2戦あると? こんなスケジュールに適応しなければならないとは、今のドライバーたちは本当に気の毒だ。

ピアストリ、2023年のF1デビューを前に、マクラーレンでの初テストを完了

 2023年にアルピーヌからマクラーレンに移籍し、F1にデビューすることが決まっているオスカー・ピアストリが、マクラーレンでのF1テストを行ったと、フランスメディアが伝えた。

 ピアストリは今年の12月31日まではアルピーヌとの契約下にあり、契約終了期間が短縮されるかどうかについては明かされていない。しかし先週半ば、フランスのポール・リカールでマクラーレンの2021年型マシンにより、2日間にわたるテストを行ったようだ。

「F1における史上最高のドライバー」ガスリーがアロンソを称賛。アルピーヌF1加入への期待も語る

 2023年シーズンはアルピーヌF1に加入するピエール・ガスリー(アルファタウリ)は、自身の前任者であるフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)について「F1における史上最高のドライバー」と、その実力を称賛した。

フェルスタッペン、ダメージ回避が最優先のF1スプリントレースを好まず「僕にとっては本当のレースではない」

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1のスプリントを好んでいない。30分間の猛ダッシュのレースはまず何よりダメージを避けることが重要なため、フェルスタッペンは「本当のレースではない」と主張している。

 F1は2021年シーズンに、土曜日の午後にグリッド順を決めるスプリントのトライアルを行い、今年も3戦で実験を継続することを決めた。2回のイベントは今年前半にエミリア・ロマーニャGPとオーストリアGPで開催され、3回目にして最後のスプリントレースは、今週末のインテルラゴスで開催される。2023年には、F1はこのフォーマットを6カ所のサーキットで行う予定だ。