F1メキシコGP FP1:サインツが最速。ルーキー5人が出走、ローソンの赤旗でセッションは終了に

 2022年F1第20戦メキシコGPのフリー走行1回目が行われ、カルロス・サインツ(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)となっている。

 アメリカ大陸2連戦を締めくくる、今週末のメキシコGP。舞台となるメキシコシティは標高2300mの高地、酸素が平地より20%以上薄いのが最大の特徴だ。パワーユニットへの負荷が高いのはもちろんのこと、ブレーキの冷却も厳しい。何よりダウンフォースが2割も減ることで、空力性能が極端に落ちてしまう。今季のグランドエフェクトカーがどれほどの影響を受けるのかも、今週末の見どころのひとつだ。

レッドブルF1が700万ドルの罰金と空力テスト削減のペナルティを受け入れ。FIAがコストキャップ違反チームとの合意を発表

 FIAは、10月28日、レッドブル・レーシングおよびアストンマーティンと財務レギュレーションにおける『違反容認合意(Accepted Breach Agreement)/ABA』を結んだことを発表、コストキャップ規則違反に対するペナルティについて明らかにした。

 2021年からF1チームに対するコストキャップが導入され、この年の支出上限額が1億4500万ドル(約214億円)に定められた。各チームが提出した財務書類の監査を行ったFIAは、今年の10月10日にその結果を発表。2021年にレッドブル・レーシングは手続き上の違反に加え『軽微な支出超過違反(Minor Overspend Breach)』を犯していたこと、アストンマーティンは手続き上の違反を犯していたことを発表した。

母国グランプリ優勝を目指すペレス「メキシコのファンのために、100%の力を尽くす」/F1第20戦プレビュー

 レッドブルのセルジオ・ペレスは、母国レースとなる今週末の2022年F1第20戦メキシコGPに向け、目標は優勝であり、それを達成するためのマシンとチームがあると語った。

 先週末のアメリカGPでは、レッドブルが2013年以来となるコンストラクターズタイトルを獲得した。日本GPではすでにマックス・フェルスタッペンがドライバーズタイトルの連覇を決めており、今年はレッドブルが両タイトルを独占した形だ。

角田裕毅「ブレーキに自信を持つにはFP2が重要」終盤3戦でさらなるポイント獲得を目指す/F1第20戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末の2022年F1第20戦メキシコGPに向け、今シーズンの残りの3戦でさらなるポイントを獲得するためにも、メキシコではクリーンな週末を過ごすことが必要だと語った。

 前戦アメリカGPでは、レースの前にレッドブル社の共同創設者で、オーナーでもあるディートリッヒ・マテシッツが亡くなり、角田はマテシッツに少しでも恩返しをしようという思いで走っていたと明かした。そしてその言葉通り角田は9位でフィニッシュし、13戦ぶりとなる入賞を果たした。

元F1王者ビルヌーブ、直線上で動いたストロールのドライビングを非難「出場停止処分を受けるべき」/F1第19戦

 元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、F1第19戦アメリカGPでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に対しランス・ストロール(アストンマーティン)が「容認できない」防御の行動をとったとして、ストロールに1レースの出場停止処分を科すべきだと述べている。

 アロンソは22周目に、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバックストレートで前方のストロールに追いついた。しかしアロンソがストロールのスリップストリームから抜け出すと、ストロールはポジションを守ろうとわずかに左に進行方向を変えた。

アロンソのペナルティが取り消し、F1アメリカGPの7位を取り戻す。アルピーヌ、再審理で勝利

 F1アメリカGPでフェルナンド・アロンソがペナルティを受けたことに関連してアルピーヌが抗議を行ったため、10月28日に聴聞会が開催された。その結果、アルピーヌの抗議は受理できないと判断された。これに対してアルピーヌは再審理を請求、その結果、ハースの抗議は無効との判断が下された。アロンソはペナルティは取り消されて7位を取り戻し、それに伴い、全体的なリザルトが修正される。

F1メキシコGPの開催契約が2025年まで延長

 アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスでのメキシコシティグランプリについて、F1、メキシコシティ政府、レースプロモーターの間で契約を延長することで合意が成立し、同グランプリが2025年まで開催することが確定した。

 メキシコGPは1993年から2014年のインターバルを経て2015年に復活。2020年からは正式名称がメキシコシティGPに変更されたが、同年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより中止され、新名称でのグランプリは2021年からとなった。今回発表されたのは2023年から2025年までの3年契約で、来年の開催日程は10月27~29日であることがすでに決まっている。

レッドブルF1がコストキャップ違反を認め、ペナルティを受け入れか。金曜にFIAとの合意を発表の見通し

 レッドブル・レーシングが、2021年コストキャップ規則違反を認め、ペナルティを受け入れることでFIAと合意したようだ。FIAとレッドブルは、メキシコGP金曜に、『違反容認合意(Accepted Breach Agreement)/ABA』を結んだことを発表するものと考えられている。

『BBC』と『Sky Sports』は、ペナルティは罰金と空力テストの削減になると推測、『BBC』は罰金は数百万ドル(数億円)レベルになる可能性があると伝えている。

2024年のF1復帰を目指すリカルド、インディカー転向を否定「アメリカを夢見るのは楽しいが、それは幻想だ」

 ダニエル・リカルドは、F1での次のキャリアを探しているが、インディカーに転向するつもりはないと明かした。

 リカルドとマクラーレンは今シーズンの終わりで袂を分かつ。予定より1年早いが、彼のパフォーマンスがチームとドライバー双方の期待に届かなかったためだ。