実質“年間予選全制覇”の新王者キスが2勝。テオ・カルヴェはカップ王者を獲得/ETRC最終戦

 すでに2022年のタイトル争いが決着しているETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップは、その王座確定翌週となる10月1~2日に、スペインのハラマで第8戦となるシーズン最終戦を開催。2014-2015年に続き、2021-2022年の連覇による自身4度目の戴冠を決めた王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が、土日ともに予選ポールポジションを獲得し、実質的に「年間予選セッション全制覇」を達成した。

 そのまま決勝レースでも、今季の奇数レースでスタンダードとなったリザルトを反復し、キスが年間16勝の金字塔を打ち立てるとともに、シーズン最終のレース4では、今季2度目の総合優勝を果たしたテオ・カルヴェ(バギラー・ZMレーシング/フレイトライナー)が、若手登竜門的カテゴリーの“プロモーターズカップ”で年間チャンピオンを獲得する結果となっている。

次世代大型EVトラック発表のMAN/EVとバイオで攻めるスカニア【IAAトランスポーテーション2022】

 ドイツ・ハノーバーで9月20日~25日にわたり開催された「IAAトランスポーテーション2022」は、それまでの商用車トレードショーから、将来のトラック輸送を各社が提案するイベントへと趣旨を変えたものだ。そのトレンドを現地取材から紹介する。…

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年間13回目のポール新記録、ノルベルト・キスが圧巻の戦績でシリーズ連覇を達成/ETRC第7戦

 9月24~25日にフランスのル・マン、ブガッティ・サーキットで争われた2022年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第7戦は、開幕から快進撃を続けるハンガリー出身の王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が、いつもどおり土日ともに予選ポールポジションを獲得。年間新記録を樹立するとともに日曜レース3で勝利を飾り、シリーズ連覇に華を添える結果に。最終戦を前に、キスにとってもキャリア通算4回目のタイトル獲得となった。

 同月上旬のベルギー・ゾルダー戦では、サッシャ・レンツ(SLトラックスポーツ30/MAN)やシリーズ6冠を誇る“帝王”ヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)、そして2017年王者アダム・ラッコ(バギラー・ZMレーシング/FREIGHTLINER)などライバルの巻き返しに遭い、週末“わずか1勝”に留まっていたキスだが、迎えたフランスでの1戦も予選から容赦ないスピードを見せつける。

王者キスに待ったを掛ける、帝王ハーン、レンツ、ラッコと主役級が揃って勝利/ETRC第6戦

 前週のチェコ共和国、アウトドローモ・モストに続き“バック・トゥ・バック”の連戦となった2022年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第6戦ゾルダーは、開幕から快進撃を続けるハンガリー出身の王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が土日ともに予選ポールポジションの定位置を得たものの、決勝4ヒートではライバル勢が奮起をみせた。

 土曜レース1でロケットスタートを決めたサッシャ・レンツ(SLトラックスポーツ30/MAN)が、まずはキスからの勝利を奪うと、続くレース2はシリーズ6冠を誇るヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)が今季2勝目をマーク。明けた日曜の最終レース4も2017年王者アダム・ラッコ(バギラー・ZMレーシング/フレートライナー)が一矢報いるなど、シーズン終盤戦で王者キスに待ったを掛ける展開となった。