10月1日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』はデイ3のSS8~13が行われ、同日に22歳の誕生日を迎えたカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに浮上。シーズン残り2戦を残しての自身初戴冠に王手をかけた。そんな競技3日目を終えた各陣営からドライバーコメントが発表されている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合21番手
「このステージは快調だった。素晴らしいループのひとつだよ。明らかに午後はさらに難しかった。たくさんのたまり水のなかを走行しなければならなかったんだ」
「最後の大きなスライドを除けば大きなミスをしていないから、それ以外はすべて順調だ」
●ロレンツォ・ベルテッリ(#37 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ3総合7番手
「シンプルなコーナーを攻めすぎてフロントから山に突っ込んでしまった。幸い、大事には至らなかった。最終ステージでリラックスしすぎていたんだ!」
「でも、こうして最後までたどり着いたからとてもうれしいよ」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合4番手
「今日は難しい1日だったが、これ以上のことはできなかった。自分たちのリズムに乗って走行し、なんとか乗り切ろうとしていた。僕たちはなんとも言えない状態にある」
「今朝はうまくやろうとしたが、(ギアボックスの)3速に問題があった。午後のコンディションはほぼ予想どおりだったが、先頭集団のペースに追いつくことができなかった。だから総合4番手のポジションに満足しなければならない」
「金曜日は2回スピンしたし、タイムペナルティで15秒(5秒+10秒)を失った。ラリーでそんなスタートを切ったら、優勝を争うことはできない。明日はしばらくぶりの短い1日になるので、よいポジションで終わらせるつもりだ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合3番手
「今シーズンのなかでも最高の日ではないのは確かだし、実際とても厳しい時があった。タイムペナルティを科されたし、他にトラブルも起きていたが、1日の最後までやり遂げたよ。まだ総合3位につけているから、それほど悪くはない」
「こうしたコンディションで自信を見出すには、パッケージに少々欠けているものがある。パッケージがよければグリップが安定して順調に走行できるが、今日の午後のステージは水と泥が多くてはるかに難しかった」
●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ3総合5番手
「今朝のオープニングステージのスタートはそれほど悪くはなかったが、2回目の走行では何カ所かでマシンに苦しめられた。それで自信を失ってしまったので、ミスを避けるためにスピードを抑えることにした」
「午後のループでは改善したかったけれど、エンジンのミスファイアがあって、3気筒になってしまった。それまではかなり良いフィーリングが掴めていたし、ステージは厳しいコンディションのなかでも楽しめていたから残念だ」
「僕自身はとても楽しんでいるし、本当にクールな経験になっているよ。僕はミスをしていないから、クリーンな最終日にして総合5番手を確保できるように、今晩のうちに何かを見つけられるよう願っている」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/リタイア
「今朝の最初のステージはすべて順調だったが、2本目のステージの下り坂のブレーキングでスピードを落としきれず、クルマのリヤの動きをコントロールできなくなってしまった」
「スロットルを踏んで姿勢を立て直すこともできず、イン側の土手に接触してクルマが横転してしまった。幸いにも4輪で着地したのでステージを最後まで走りきることができ、外観はあまり良い状態ではなかったけど、それでもクルマは驚くほどよく走ってくれた」
「冷却系から小さな水漏れがあったが、それを何とか塞いでサービスまで戻ることができた。しかし、残念ながらロールケージにダメージが見つかり、リタイアせざるを得なくなってしまった」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合首位
「本当にトリッキーな1日だったが、運転はとても楽しく、状況をうまくコントロールできたと思う。大きなチャレンジだったけど、今日はチャンスだと思っていたし、そのチャンスをうまく生かすことができたと思うよ」
「クルマの仕上がりには満足していたので、良いタイムを出すために懸命にプッシュした。その結果、トップに立つことができたし、ライバルとのタイム差にも満足している」
「明日も、いつもと同じように準備をして戦いに臨むつもりだ。長い1日ではないが、まだステージは4本残っているし、トリッキーなコンディションにもなり得るので、とにかくいい仕事をして、最終的にどのような結果になるのかを待つのみだ」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ3総合2番手
「今日は本当に難しいコンディションだった。非常にトリッキーな場所もあったので、1日を最後まで走りきれたことに満足しているし、運転もとても楽しく感じられた」
「午後は雨がさらに強くなり、路面が水浸しになったが、カッレは今日も素晴らしい仕事をしたと思う。このようなコンディションで、彼があれほど速く走ったことに感服した」
「今朝、エルフィンが不運に見舞われたので、チームのために自分が最後まで走りきることが重要だと理解している。まだ何も決まってはいないが、明日このままフィニッシュすることができたならば、とても満足できるだろう」