ウイリアムズは、2023年にアレクサンダー・アルボンのチームメイトとなるドライバーをまだ選んでいないが、チームは自分たちが何を探しているのか分かっている。すべてのレースでアルボンと戦うことができるドライバーだ。
ニコラス・ラティフィは、3シーズンをウイリアムズで過ごし、今シーズン末でチームを去る。残念ながら2020年からのラティフィの成績とパフォーマンスは、ジョージ・ラッセルとアルボンのふたりのチームメイトと比較すると、チームがラティフィを留める動機にはほとんどならなかった。
ラティフィの後任候補には、F1第19戦アメリカGPでウイリアムズのフリー走行1回目を担当するジュニアドライバーのローガン・サージェント、ハースのミック・シューマッハー、フェラーリ傘下のアントニオ・ジョビナッツィがいるが、ジョビナッツィはハースのシートも争っている。ウイリアムズの車両性能責任者を務めるデイブ・ロブソンは、誰がシートを埋めるかに関わらず、将来のドライバーに関してチームが求めることについて明確な考えを持っている。
「毎レースでアレックスと戦い、彼をプッシュする誰かが必要だ」とロブソンは語った。理想的には、マシンに似たような特性を求めているドライバーだ。
「我々がどこへ進んでいくか見ることになる。だが我々が求めているのは、2台の競争力あるマシンが互いにプッシュし合って、Q2やQ3進出、またはそれ以上の結果を出すことだ」
当初はニック・デ・フリースが条件を見たすと思われたが、先週レッドブルが彼とアルファタウリの契約締結を発表したことから、ウイリアムズの最終候補者リストからは外された。
ウイリアムズでのアルボンの初シーズンを評価したロブソンは、アルボンが才能あるジョージ・ラッセルの後を継いだ時に大きな責任を負ったことを認めたが、これまでのところ彼は立派にやっているという。
「ジョージと彼のインプットを失ったことは残念だったが、アレックスが加入した。彼は速いマシンがどのような感じか経験しているし、非常によく馴染んでいる」
「それに彼は、何が可能なのか理解すると同時に、全員をプッシュして士気を高めることをうまく両立させていると思う。だから彼は大きな影響力を持っていて、懸命に仕事をしながら我々をプッシュしてくれる」
「彼ら(アルボンとラッセル)が達成しようとしていることは、もちろんだがとても似ている。同じように意欲があり、同じことを達成しようとしている」
「だが性格の面では、彼らはかなり違っている。アレックスはとても物静かで穏やかで、非常に親しみやすい印象だと思う。まさに彼はそうなのだが、同時に激しくプッシュしている」
「だから彼らの熱意の表れ方は少々異なるもので、必然的に慣れるのに少し時間がかかっているが、我々は互いに理解し合っている。多くの類似点があるので、アレックスは我々をプッシュしつつ、ジョージが離脱したところから再び始めることができる」