現地時間11月19日、2022年FIA F2第14戦ヤス・マリーナのスプリントレース(決勝レース1)が開催され、リアム・ローソン(カーリン)が優勝。2位はリチャード・フェルシュフォー(トライデント)、3位はフェリペ・ドルゴヴィッチ(MPモータースポーツ)が獲得している。
レース後のインタビューでローソンは、マシンの調子がよくなり始めたのは中盤以降で、序盤は難しい展開を予想したという。
「レース中盤以降、クルマの調子が少しずつ改善されたことで流れが僕たちに傾いてきたように感じた。僕たちは(レース中に)基本的に同じバランスを保ち、燃料が減ってもペースをキープできたんだ」
「本当に満足なレースだったけど、序盤は追い抜きが大変だった。DRSを使用しても最初の2〜3周はてこずったから、ブレーキングに注力して抜くことにしたんだ。ストレートの途中から一気に並べたわけじゃない。明日も同じようなレースにしたいね」
「(赤旗中断時の心境を聞かれ)長かったから気持ちを入れ替えてレースに臨むことができた。レース再開10分前に通知があるから、その10分で集中力をオンにできたと思う。レースが再開するころには気持ちよく走れるようになっていたからね。最初はリチャード(フェルシュフォー)が速かったけど、レース中盤からは僕たちのペースが優っていたんだ」
「明日はもっと素晴らしいレースができるように集中したいし、堅実なレースにしたいと思う。それができればランキングでも最高の位置にいけるからね。でも、ランキング3位になるために今シーズンを迎えたわけではないから、その点では少し残念な結果になった。それでも、いいレースをすることに集中したい」
「(チームタイトルも)僕たちふたり(ローソンとローガン・サージェント)がやり切れば、いい結果になると思う。チームにとってもいいことだし、シーズン中つねに素晴らしいマシンを手にすることができたのは、チームがそれに値する働きを年間を通して果たしてくれたからだ。今日のようなレースは驚くことではない」
続く2位のフェルシュフォーは「今日のローソンは速すぎた」と語った。
「序盤はもう少し抑えられるかなと思っていたけど、彼の動きがよかったから、ブレーキングで太刀打ちできなかった。ペースが速すぎたと思う。僕は序盤にプッシュし過ぎてしまって、終盤は完全にペースが落ちてしまったので、明日はどうすればもっと強いレースができるかを考えなければならない」
「それでも2位表彰台とシャンパンを手にする資格はあると思っているから、この結果には満足している。明日のレースはこのチームとともに最高のかたちで締め括りたいと思う。僕にとって最後のレースになるだろうからね」
そして7番手スタートから表彰台を獲得したドルゴヴィッチはレースを楽しめたとコメントした。
「とてもいいレースだった。スタートに成功して7番手から5番手までポジションを上げて、それから赤旗が出た。リスタートしてからも最初の数周は少しペースを抑えて、それからプッシュし始めたんだ。終盤はマシンが好感触になっていき、さらにふたりを抜いて3位でフィニッシュすることができた。明日に向けて悪くないスタートが切れたと思う」
今日の学びを問われたドルゴヴィッチは「すごく暑かったから水分補給は重要だね。あとはタイヤを冷やして壊さないようにすること、そしてアタックのタイミングを計ることが大切だ。誰かの後ろにいると簡単にタイヤがオーバーヒートしてしまうので、貴重なチャンスを活かす必要がある」と明かしている。
「(F2最後のレースに向けて)絶対に優勝を狙う。チームチャンピオンを獲得するためにも勝ちたいし、そうすることができれば最高だ。僕はとてもいい位置にいてリラックスしてレースを楽しんでいる。レースはとても楽しいし、チームのためにチャンピオンを獲得できることを願っている。だからとても満足している」