2022年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスを制したメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は、新型LMDh車両『アキュラARX-06』を新たな最高峰クラスであるGTPへと投入する2023年のレギュラードライバーとして、コリン・ブラウンを起用すると発表した。
MSRはすでにトム・ブロンクビストのレギュラードライバー継続起用、および開幕戦デイトナ24時間レースでの追加ドライバーにエリオ・カストロネベスとシモン・パジェノーの起用を発表していたが、ブロンクビストとともに通年参戦するもうひとりのレギュラードライバーについては、これまで発表されていなかった。
ブラウンは今季限りで活動を停止するコア・オートスポーツから2022年はLMP3クラスへと出場し、タイトルを獲得。来季は2019年以来となるプロトタイプのトップカテゴリー復帰を果たすことになる。
チームは最近、オリバー・ジャービスの穴を埋めるためドライバーのテストをしており、34歳のブラウンはそのうちのひとりだった。
なおジャービスは2023年、WEC世界耐久選手権LMP2クラスにおけるユナイテッド・オートスポーツのプログラムに集中する。WECでジャービスはブロンクビスト、および2022年に史上最年少デビューを飾ったジョシュ・ピアソンとトリオを組むことが発表済みだ。
「コリンは我々のためにテストに参加し、彼の持つ経験値によってうまく適応してくれるだろうと誰もが感じたと思う」と、MSRの共同オーナーであるマイケル・シャンクは語った。
「デイトナ24時間で、幸運にも一緒に仕事をすることができたし、デイトナでスピードレコードを出したこともあったので、彼ならうまくいくだろうと思っていたんだ。彼とトムはとても仲が良く、2023年シーズンに向けて強固なラインアップが完成した」
ウェザーテック・チャンピオンシップのタイトルを3度獲得しているブラウンは、2009年のロレックス・デイトナ24時間をオハイオ州に本拠を置く同チームから出場。また、2013年にはMSRが準備したライリー・フォードDPでデイトナ・インターナショナル・スピードウェイのスピードレコードに参加したドライバーでもある。
「MSRは、僕がグランダムにいたころのタフなライバルであり、彼らとデイトナのスピードレコードを達成したことは本当に特別だった」とブラウンは語った。
「マイクが築き上げたものを外から見ていると、いつも感心させられる。チーム全体がレースに対して情熱を持っているのが分かるし、勝利への意欲は本当に刺激的だ」
DPi最終年にタイトルを獲得したMSRが、トップクラスのタイトルを連覇することを目指していることについて、ブラウンは「挑戦する準備はできている」と語った。
「MSRは2022年に素晴らしいシーズンを送った。連覇実現への期待が大きいことは分かっているが、挑戦する準備はできている」と彼は語っている。
「トムとのタッグも楽しみだ。彼の電気に関するレースの経験は、僕らにとって大きな後押しとなるだろう」
「再びIMSAのトップクラスで、アキュラGTPマシンで勝利とタイトルを目指して戦う準備は整った」