2度のWシリーズチャンピオンであるジェイミー・チャドウィックは、5年以内にF1に参戦する野望を諦めていない。
現在24歳でウイリアムズの開発ドライバーも務めるチャドウィックは、女性ドライバーによるWシリーズでの3連覇を目前にしており、次戦シンガポールでタイトルを獲得する可能性がある。
チャドウィックは実績を上げているものの、彼女のモータースポーツキャリアは主に資金不足のために動きが取れなくなっているようだ。だが彼女は、アンドレッティ・オートスポートのおかげで、2023年シーズンにようやくステップアップできるかもしれない。アンドレッティは、今週行われるセブリングでのインディ・ライツのテストをチャドウィックにオファーしたのだ。
「私の目標は間違いなく5年以内に達成すべきだと考えています」とチャドウィックは木曜日にメディアとのZoom会見で語った。
「その間に達成しなければならないことはたくさんありますが、私の目標は適切な直下カテゴリーに参戦して成功を収め、5年以内にF1に昇格することなのです」
前回F1でレースをした女性はイタリア人のレラ・ロンバルディで、1976年のことだ。それ以降多くの実力ある女性ドライバーたちがモータースポーツの下位カテゴリーでレースをしてきたが、誰もはしごの最後の段を登ってモータースポーツのエリート入りすることはできていない。
先月、F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは報道陣に対し、今後5年間で女性のF1ドライバーが誕生する可能性は「非常に低いだろう」と語ったが、彼はF1が女性に対し、F1にたどり着くための「最大限の可能性」を与えるために取り組みを行っていることを認めている。
チャドウィックはドメニカリのコメントや予測には動じずに、集中し続けて彼女自身の道を進むと主張した。
「適切な直下カテゴリーで成功したら、F1に行けることは分かっています。それが今の時点での私の目標です。私の持つ基盤を使い、信頼して実現可能だと考えてくれる人たちを支えにしていきます。なぜならそういう人たちがいるからです」
「アンドレッティのような人たちでさえ私にテストのチャンスをくれました。彼らは信じてくれているのです」
チャドウィックは来年アメリカでレースに出ることは、将来に向けた一歩になる可能性があると考えている。
「選択肢はオープンにしています。F3とF2、そしてインディ・ライツは、私が検討してきた選択肢です」
「ヨーロッパとアメリカで話し合いが進行中です」