9月29日から10月2日にかけて、ニュージーランド北島のオークランドを中心に、2022年WRC世界ラリー選手権第11戦『レプコ・ラリー・ニュージーランド』が開催される。2012年以来、10年ぶりにWRCカレンダーに復帰した同イベントの開幕を前に、最高峰カテゴリーを戦うトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーたちの事前コメントが届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●クレイグ・ブリーン(#42 フォード・プーマ・ラリー1)
「ニュージーランドに行くことに本当に興奮している。このラリーについてはたくさん読んだり、映像を観たり、話を聞いたりしてきたけれど、自分では経験がなかったんだ」
「ニュージーランドに行くのもラリーに出るのも初めてのことだ。美しい道での素晴らしい冒険になりそうだね。ニュージーランドへ行ってすべてを経験できるのは、本当に幸運だと感じている」
「このラリーは僕たちと相性がいいはずだ。金曜日のラリースタートの際の出走順は有利だから、そのことを最大限に活かしたい。いくつかの点ではギリシャもよかった。ペースは出ていたしね。何度か難しいラリーが続いた後だから、表彰台のポジションに向けて前進したいと思っているよ」
●ガス・グリーンスミス(#44 フォード・プーマ・ラリー1)
「ニュージーランドをとても楽しみにしている。キャリアをスタートさせて以来、ずっと出場したいと思っていたラリーだから、ようやく夢が叶うという気持ちだ」
「本当に興奮している。時差ぼけ解消のために早めに現地入りして、自分たちに何ができるか見てみるつもりだ」
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ニュージーランドに行くことは子供の頃からの夢だった。コリン・マクレーやカルロス・サインツをテレビで観ていたものだよ。WRCの中でも、もっとも風景が美しいラリーだといつも思っていた」
「2012年に出場する機会に恵まれたが、すごく面白くて楽しめるステージのある、素晴らしいイベントだった。道路は初回の走行の時はとてもルーズだけれど、2回目の走行の時はグリップが上がるから、マシンをしっかりと正確に安定したものにする必要がある。このようなイベントの準備は大変だけれど、高いパフォーマンスを出すためにベストを尽くすよ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ニュージーランドは10年前に出場したけれど、イベントについてはよい思い出があるから戻るのを楽しみにしている。記憶をよみがえらせるためにビデオを見ているけれど、道路は素晴らしいようだ。まるでラリーのために作られたようなポジティブなキャンバーのところが多いね」
「(欧州から見て)世界の反対側にある場所だから、同じような道路でテストはできなかったので、適切なセットアップを見つけるのが難しくなるだろう。シェイクダウンから学び、調整しながらステージに適応していくためにベストを尽くすしかない。マシンから100パーセントの力を引き出して、強力な結果を達成できるよう期待しているよ」
●オリバー・ソルベルグ(#2 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ラリー・ニュージーランドに出るのは初めてだから、この新しい冒険にとても興奮している。道路は素晴らしく見えるし、イベント全体がとても美しいところのようだね。もちろんステージから何が期待されるかは分からないけれど、すぐにスピードを出して良いバランスとリズムを見つけることができればいいと思っている」
「今シーズンはこれまでのところ、僕たちにとってはジェットコースターのようだけれど、前回のラリーはベルギーでの4位。素晴らしい結果だった。このイベントでの僕たちの目標は、学び続けプッシュを続けることだ。そうしてチームのために好結果を出したいと思う」
■TOYOTA GAZOO Racing WRT
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ニュージーランドに初めて出場することになり、とても興奮している。このイベントについては、素晴らしい話をたくさん耳にしてきたし、とくにステージについては、挑戦しがいがあるものだと聞いているんだ。もしみんなが言っていることが本当であるならば、きっと楽しめるだろうし、いいラリーを戦うことができるのではないかと期待している」
「このような新しいイベントに向けて準備をするのは決して簡単なことではない。また、ヨーロッパ以外の国でテストを行うことは禁じられているのでなおさらだが、ヤリ-マティ(・ラトバラ代表)やセバスチャン(・オジエ)から過去に出場した時の経験談を聞くだけでなく、昔のステージが映っている映像を見るなどして、どのようなラリーになりそうなのか、理解しようとしている」
●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「ラリー・ニュージーランドに出場するのが本当に楽しみだ。ニュージーランドという国やラリーについては、いい話や、いかにステージが素晴らしいかといったことばかり耳に入ってくる。準備のために、手に入る限りの映像を見てステージの概要を把握し、どのようにクルマを仕上げたらいいのかを、現地に行く前に理解しようとしている」
「ここ数戦に関しては理想的なラリーではなかったが、改善すべき点は分かっているので、もっとペースを上げてなおかつ快適に走れるように一生懸命努力している。今回のニュージーランドでも出走順トップでステージに臨むことになるけれど、いいペースで走り、イベントを楽しみ、良い結果で戦いを終えたいと思っている」
●セバスチャン・オジエ(#1 トヨタGRヤリス・ラリー1)
「良い休暇期間を経て、シーズンの最後を飾る3戦にGRヤリス・ラリー1で復帰できることにわくわくしている。ラリー・ニュージーランドは、今年ぜひとも出場したかったラリーのひとつだ」
「過去に一度だけ2010年の大会に出たことがあり、最終コーナーでスピンをしてヤリ-マティに優勝を譲るまでは接戦が続いていた。その時は残念な気持ちでしたが、数週間後にWRCで初めて優勝することができた」
「このラリーはとても美しく、世界でも最高のステージがいくつもあります。しばらく休んでいたので、すぐにリズムを取り戻すのは簡単ではないと思うが、いつものように優勝を目指し、チームが最高の結果を得られるようにサポートしたいと思っているよ」