FIA F2は、11月23日〜25日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われるFIA F2ポストシーズンテストの参加ドライバーを発表した。2022年シーズン、フランスのダムスよりFIA F2デビューを果たし、通算2勝のランキング5位で終えた岩佐歩夢は、今回のポストシーズンテストについてもダムスより参加することが明らかとなった。
シャルル・ルクレールの弟アーサーがダムスに加入。2023年のFIA F2参戦が決定
11月21日、FIA F2に参戦するダムスはフェラーリドライバーアカデミー(FDA)のドライバーであるアーサー・ルクレールの加入を発表した。
フェラーリからF1に参戦するシャルル・ルクレールの弟のアーサーは2000年生まれの22歳。2019年のドイツF4でランキング3位、2020年のフォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパではランキング2位の成績を残すと、2021年よりプレマ・レーシングからFIA F3に参戦。2021年は2勝を挙げランキング10位、2022年は1勝に留まるもランキング6位でシーズンを終えている。
岩佐歩夢、FIA F2初年度はランキング5位。「まだまだ速く、強くなれる余地はたくさんある」【第14戦 レース2】
2022年シーズンのFIA F2最終レースとなった第14戦ヤス・マリーナのフィーチャーレース(決勝レース2)が11月20日に開催され、ホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)が初のポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。
レース後、岩佐は「結果として最終戦で勝てたことは大きなポイントだと思いますし、よかったです。スプリントレースでのバランスの悪さは、改善してよくなったものの、全体としてペースはあまりいいものではありませんでした」と、自身のレースを振り返った。
岩佐歩夢、ペース不足の原因は「自分のドライビングが7割、マシンが3割」【FIA F2第14戦 レース1】
11月19日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで開催された2022年FIA F2最終戦/第14戦ヤス・マリーナのスプリントレース(決勝レース1)。予選でトップタイムを記録し、リバースグリッドにより10番手からスタートしたホンダ&レッドブル育成の岩佐歩夢(ダムス)は、フリー走行、予選と続けてトップで終えた前日の好調が影を潜め、ポイント圏外となる13位でチェッカーを受けた。
「結果としてよくないレースでした。スタートからオーバーステアが強く、それを改善するためにブレーキバランスを調整したのですが、その方向性を間違ってしまい、ペースの上がらない状態が続きました」と岩佐はスプリントレースを振り返る。
予選後車検で岩佐歩夢の車両に違反発覚。ダムスに1000ユーロの罰金【FIA F2第14戦ヤス・マリーナ】
11月18日、FIA国際自動車連盟はヤス・マリーナ・サーキットで開催された2022年FIA F2第14戦ヤス・マリーナの公式予選終了後の車検にて、岩佐歩夢の乗るダムスの17号車にスポーティングレギュレーション違反があったと判断。レーススチュワードはダムスに対し、1000ユーロの罰金を課す裁定を下した。
FIA F2最終戦目前。岩佐歩夢のスーパーライセンス獲得条件とランキング3位の可能性
F1の併催レースとして開催されるFIA F2は、11月18〜20日にアブダビのヤス・マリーナサーキットで開催されるヤス・マリーナ大会で2022年シーズン最終戦を迎える。ここではホンダ&レッドブル育成で今季FIA F2にデビューを果たし、1回のポールポジション、そして1勝を含む5回の表彰台を記録した岩佐歩夢(ダムス)のスーパーライセンス獲得の可能性を見ていきたい。