論争の当事者であり“プレーオフ脱落組”の王者カイル・ラーソンがマイアミ完全制覇/NASCAR第34戦

 2022年NASCARカップシリーズ第34戦『ディキシー・ウォッカ400』が、10月22~23日にマイアミ・スピードウェイで開催され、前戦“場外乱闘”の当事者として不名誉な注目を浴びた現王者カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が快走を披露し、267ラップ中199周をリードする展開に。

 全ステージ勝利の週末完全制覇を達成したラーソンにとって、今季3勝目とホームステッドでの初優勝を獲得したのに加え、プレーオフ“ラウンド・オブ8”の2戦目となった週末に、前ステージ敗退のチャンピオンが記録したこの勝利は、ここまで8戦が開催されたプレーオフにおける“非選出”ドライバーによる5勝目ともなっている。

バッバ・ウォレスがラスベガスでの“報復行為”を正式に謝罪。NASCARは1戦出場停止の厳罰処分に

 10月15~16日にラスベガス・モータースピードウェイで開催された2022年NASCARカップシリーズ第33戦『サウスポイント400』にて、序盤の95周目にディフェンディングチャンピオンのカイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)と絡んだダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が、壁に押しやられた報復とばかりにHMSのシボレーを“撃墜”し、マシンを降りた両者が直接対峙する『場外バトル』が勃発していた。

 これを受け、明けた月曜に自身のSNSを更新したウォレスJr.は「反省」と題した文面を投稿したが、シリーズを運営するNASCARの主催側は、罰金やポイント剥奪の制裁こそ課さなかったものの、マイアミはホームステッドで開催される今週末の第34戦『ディクシー・ウォッカ400』に向け、当人を「1戦出場停止処分とする」重い判断を降した。

レイトストップでラスト3周の逆転劇。ロガーノが“チャンピオンシップ4”進出確定/NASCAR第33戦

 いよいよプレーオフも大詰め、ここから8名による勝負が始まる“ラウンド・オブ8”初戦となった2022年NASCARカップシリーズ第33戦『ソウス・ポイント400』が、10月15~16日にラスベガス・モータースピードウェイで開催された。

 そのレース終盤、最後の16周を残すリスタートでフレッシュタイヤに履き替えたジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が、残り3周の“ウイニング・パス”でロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)を逆転し、今季4勝目を獲得。この段階で、早くも最終ステージ“チャンピオンシップ4”への進出を確定させた。

トヨタ・カムリのウォレスが“ノーコーション”の最終ステージを制しキャリア2勝目/NASCAR第28戦

 9月9~11日にカンザスの1.5マイル“トライ・オーバル”で争われた2022年NASCARカップシリーズのプレーオフ第2ラウンド、第28戦『ハリウッド・カジノ400』は、怪我の療養でプレーオフ進出を断念したカート・ブッシュ(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)のカーナンバー“45”を引き継いだ、ダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が、デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)やクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)らを引き連れて、カップシリーズ通算2勝目を記録することに。