代表のカップ移籍に伴い、カイル・ブッシュ・モータースポーツもシボレーへのスイッチを表明/NASCAR

 2022年限りで15年間在籍したジョー・ギブス・レーシングを離れ、2023年は心機一転シボレー陣営のリチャード・チルドレス・レーシング移籍を決めたカイル・ブッシュの動きに伴い、自身が運営するカイル・ブッシュ・モータースポーツ(KBM)もトヨタからシボレーへのスイッチを表明。来季よりNASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ改め『クラフツマン・トラック・シリーズ』となるシーズンに向け、2台の『シボレー・シルバラードRST』を投入し、こちらも移籍組のジャック・ウッドとチェイス・パーディを起用するとアナウンスした。

 一方、そのKBMとは対照的にフォード陣営として戦ってきたデビッド・ギリランド・レーシングは、来季よりトヨタに“復帰”して新生トリコン・ガレージとして4台体制を構築。タナー&テイラー・グレイと、コーリー・ハイムがフル参戦し、4台目はラウンごとにトヨタの若手有望株にシートを提供するという。

開幕勝者が最終戦でも完璧な締め括り。優勝のジョーイ・ロガーノが2022年王者に/NASCAR第36戦

 ついにタイトル決定のときを迎えた2022年NASCARカップシリーズ第36戦『チャンピオンシップレース』が、11月5~6日アリゾナ州のフェニックス・レースウェイで開催され、予選最速からレース最多187周をリードしたジョーイ・ロガーノ(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)が今季4勝目を挙げ、2018年に続き自身2度目のチャンピオンを獲得。今季2月に開催の新規定“Next-Gen”初戦となったエキシビジョン『クラッシュ・アット・ザ・コロシアム・インLA』も制しているロガーノが「夢のようなシーズン」で最高の締め括りを見せた。

論争の当事者であり“プレーオフ脱落組”の王者カイル・ラーソンがマイアミ完全制覇/NASCAR第34戦

 2022年NASCARカップシリーズ第34戦『ディキシー・ウォッカ400』が、10月22~23日にマイアミ・スピードウェイで開催され、前戦“場外乱闘”の当事者として不名誉な注目を浴びた現王者カイル・ラーソン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が快走を披露し、267ラップ中199周をリードする展開に。

 全ステージ勝利の週末完全制覇を達成したラーソンにとって、今季3勝目とホームステッドでの初優勝を獲得したのに加え、プレーオフ“ラウンド・オブ8”の2戦目となった週末に、前ステージ敗退のチャンピオンが記録したこの勝利は、ここまで8戦が開催されたプレーオフにおける“非選出”ドライバーによる5勝目ともなっている。

トヨタ・カムリのウォレスが“ノーコーション”の最終ステージを制しキャリア2勝目/NASCAR第28戦

 9月9~11日にカンザスの1.5マイル“トライ・オーバル”で争われた2022年NASCARカップシリーズのプレーオフ第2ラウンド、第28戦『ハリウッド・カジノ400』は、怪我の療養でプレーオフ進出を断念したカート・ブッシュ(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)のカーナンバー“45”を引き継いだ、ダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が、デニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)やクリストファー・ベル(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)らを引き連れて、カップシリーズ通算2勝目を記録することに。