タイトル決定後の最終戦はシボレーに降格裁定。トヨタのサンテロが繰り上げ勝利/STC2000最終戦

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから北に約320kmのエントレリオス州、アウトドローモ・コンセプシオン・デル・ウルグアイで争われた同国を代表するツーリングカー選手権、新生TC2000(旧スーパーTC2000)の最終第12戦は、早朝からの雨で伏兵が躍動したファイナルで、昨季王者シボレーYPFチームのアグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)が最終ラップの大逆転劇で勝利を収めたかに見えた。

 しかしコミッショナーは「競合に対する危険な動き」としてトップチェッカーの追い抜きを断じ、1ポジション降格のペナルティを課したため、代わって2位フィニッシュを果たしたTOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000)が勝利を手にしている。

ルノーが表彰台独占、ペーニャが2度目の王座を獲得。シリーズは来季以降SUV化を検討へ/STC2000第11戦

 南米アルゼンチンを代表するツーリングカー選手権、新生TC2000(旧スーパーTC2000)の第11戦が、10月22~23日にコルドバ州北部アルタグラシアに位置するアウトドローモ・オスカー・カバレンで争われ、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)が、痛恨のジャンプスタート・ペナルティを受けたこともあり、日曜ファイナルはアクシオン・エナジー・スポーツSTC2000陣営が表彰台を独占。エースを務める2019年王者リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が自身2度目のシリーズ制覇を達成した。

ウルティアやロッシの強力助っ人を退け、ルノー陣営が完勝/STC2000第10戦ブエノスアイレス200km

 例年は世界各国から国際派ドライバーを招いてシリーズレギュラーとタッグを組む、おなじみの耐久戦として実施されてきた新生TC2000(旧スーパーTC2000)の第10戦『ブエノスアイレス200km』が、今季も10月1~2日の週末に開催された。

 今回はWTCR世界ツーリングカー・カップ経験者のサンティアゴ・ウルティアを招聘したシボレーYPFチームや、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア不動のエースとして活躍し、現在は隣国ブラジルで成功を収めるマティアス・ロッシを呼び戻したトヨタ陣営に対し、ルノー・フルーエンスGTを走らせるアクシオン・エナジー・スポーツSTC2000の2019年王者リオネル・ペーニャ/アントニーノ・ガルシア組が、土曜スプリントと日曜ファイナル双方で勝利を挙げ、週末完全制覇を成し遂げた。