フェラーリF1代表ビノットの離脱を望んだ本社上層部。強硬な態度でチーム内の信頼を失う

 フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットが2022年末で辞任し、チームを離れることが、11月29日に正式に発表された。ビノットの離脱は、今年のサマーブレイクのころにはすでに避けられない状況だった。シャルル・ルクレールをはじめとするチームの主要メンバーとの間の溝が深まり、修復不可能になっていたのだ。

フェラーリF1代表ビノットの更迭が決定か。後任はアルファロメオのバスールが濃厚も、チームは否定の声明

 スクーデリア・フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットが、2022年いっぱいでそのポジションから降ろされる見通しであることが、フェラーリの関係者の話で分かった。後任として、現在アルファロメオのチーム代表を務めるフレデリック・バスールが起用されるものと考えられる。フェラーリはこれに関する報道を受け、「全く根拠のないうわさ」であると否定した。

 しかし関係者の話によると、フェラーリ本社はすでにビノットに対して代表の座から外すことを伝えたという。ビノットはこの3戦、サーキットの現場に来ていなかったが、最終戦アブダビには現れて、チーム代表として最後の仕事を務めるものとみられている。