フェラーリのLMH開発は「順調に進んでいる」とピエール・グイディ。テスト走行距離は1万kmを突破

 フェラーリのワークスドライバーであるアレッサンドロ・ピエール・グイディは、2023年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに登場する予定のフェラーリLMHマシンについて、車両開発がテストプログラムの進行とともに「正しい方向に進んでいる」と感じている。

 トヨタやプジョーのハイパーカーと同様に、ハイブリッドシステムを搭載するフェラーリLMHは、7月にフィオラノで行われた一連の初期テスト以来、いくつかのトラックテストでラップを重ねてきた。直近ではポルティマオを訪れ、メーカーによると総走行距離は1万kmを超えたという。

フェラーリ、開発中のル・マン・ハイパーカーをイモラのイベントで一般公開へ。新型GT3の走行も予定

 フェラーリは10月5日、2023年のデビューに向けて現在開発中の新型ル・マン・ハイパーカーを、10月30日に開催される同社のイベント『フィナーリ・モンディアーリ』で一般公開する、と発表した。

 来季のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦予定のハイブリッド搭載プロトタイプカーは、フェラーリ・チャレンジ・シーズンの最終戦を含むフェラーリの年次イベントの一部として、イタリアのイモラ・サーキットで初めて一般に公開されることになる。

リシ・コンペティツィオーネが将来のLMH参戦を検討中。2023年IMSAにはフェラーリ296 GT3で出場決定

 リシ・コンペティツィオーネのチームオーナーであるジュゼッペ・リシは、2023年のデビューに向けフェラーリが開発中の新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)を使ってレースに参戦する可能性を「探っている」と、現在開催されている2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦のプチ・ル・マンにおいて語った。

 また、リシは2023年のデイトナ24時間やセブリング12時間に、新型296 GT3で出場することを明言している。

空港で鳴った不吉の前兆。アウディへの失望と“先輩の後押し”あったプジョー加入の裏側をニコ・ミューラーに聞く

 2014年からアウディスポーツに所属し、DTMドイツ・ツーリングカー選手権を中心にさまざまでカテゴリーで活躍してきたニコ・ミューラー。9月14日には今季限りでアウディスポーツを離れることがプレスリリースと本人のSNSで発表され、その翌日にはプジョー・スポール加入が公式発表と、大きく世間を賑わせた。

 今季の活動やアウディとの契約終了について、そしてプジョーへの移籍の裏側や今後の目標などを、現在30歳のミューラーにじっくりと聞いた。

アウディ離脱のニコ・ミューラーがプジョーへ。2023年WECでのレギュラーシートを獲得

 プジョーは9月15日、ニコ・ミューラーと契約を交わしたことを発表した。前日にアウディからの離脱が発表されたミューラーは来季、プジョー・ハイパーカープログラムの一員としてWEC世界耐久選手権に参戦する予定だ。

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権でシーズン2位を2度経験しているミューラーは現在、GT3ベースの同シリーズでチーム・ロズベルグに所属し、アウディR8 LMSエボIIで2022年シーズンを戦っている。