11月22日、2022年F1最終戦の開催地であるアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでF1全10チームが参加する2023年用タイヤテストが実施された。ハースF1チームからは来季F1復帰を果たすニコ・ヒュルケンベルグと、若手枠からピエトロ・フィッティパルディが走行した。
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第16回】過去の反省を活かし、創設7年目で掴んだ初ポールは「今までで一番嬉しい」
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。第21戦ブラジルGPでは、ケビン・マグヌッセンが自身初、そしてチームとしても初めてとなるポールポジションを獲得した。予選Q1から完璧にオペレーションを進め、的確な判断を下して掴んだポールポジションを小松エンジニアも素直に喜んだ。そんなブラジルGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第15回】入賞の可能性を見出すべく戦略を決断。ペース不足に悩むも、ハード回避は正解
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。アメリカ大陸での2戦目は、シーズンのなかでももっとも標高の高い都市で行われるメキシコGPだ。ここでハースはペース不足に悩まされたものの、レースのオペレーションや戦略、ピットストップなどをうまくこなすことができたという。そんなメキシコGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第14回】“一貫性のない”レースコントロールとFIAに抗議。透明性にも欠ける裁定に辟易
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。F1第19戦アメリカGPではケビン・マグヌッセンがただひとり1ストップ戦略を成功させ、8戦ぶりの入賞を果たした。
その一方でレース後には、ハースは抗議を行った。この抗議は2チームに対してのものだが、実際には両チームに対するものではなく、その場しのぎな裁定を繰り返すレースコントロールやスチュアートに向けたものだと小松エンジニアは語った。FP2で行われた2023年用タイヤテストの規則にも、不十分な点が見られたという。そんなアメリカGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
母国での3年ぶりの開催に悲喜交々のハース小松礼雄エンジニア。小チームならではの苦労と効率的アプローチ
日本のメディアに向けて、木曜日の搬入日に会見を行った、ハースF1チームの小松礼雄エンジニアリングディレクター。「3年ぶりの日本GPがすごく楽しみです」と語る一方で、残念なこともあると言う。
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第12回】速度で勝るライバル勢を追い抜いたミックと、またも疑問の残るレース運営
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。3連戦の最後を飾るのは、超高速サーキットのモンツァを舞台に争われるイタリアGPだ。ハースはモンツァ仕様のパッケージを持ち込んでいないため、苦戦を覚悟していたが、フリー走行を十分に走れなかったミック・シューマッハーが入賞には届かないながらも素晴らしいリカバリーを見せた。そんなイタリアGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。
【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第11回後編】ミスを取り返そうとしたミックは及第点のレース。頻発したピットミスを改善へ
2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。3連戦の真ん中、第15戦オランダGPでは初日からセットアップが決まっていたこともあって、ミック・シューマッハーが好調ぶりを見せていた。ところが決勝レースではタイヤ交換時にミスが続出。ミスによるロスを取り返そうと奮闘したシューマッハーは、入賞には届かずも及第点のレースを披露した。
コラム第11回は前編・後編の2本立てでお届け。後編となる今回は、オランダGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。