2022年F1メキシコGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はアクシデントにより50周でリタイアした。13番グリッドから1周目に11番手に上がり、ファーストスティントはそのポジションを維持。タイヤ交換の後、16番手からポジションを上げていき、46周目には11番手を走っていた。しかし後方からソフトタイヤでプッシュしてきたリカルドが、角田をオーバーテイクしようとした際に接触。角田はマシンにダメージを受けてピットインし、そのままリタイアしなければならなかった。
【角田裕毅F1第20戦密着】アタックを待つ間にタイヤが冷えてグリップ不足に「ロスを取り返せず、もったいないことをした」
F1第20戦メキシコGPの金曜日のフリー走行後、角田裕毅(アルファタウリ)は前戦アメリカGPで、1回目のセーフティカー後の再スタート直前に受けた「再スタートの際に(チームメートのピエール・)ガスリーと争うな」というチームオーダーともとれるチームからの指示について、次のように語った。
「メンションはしておきました(ひと言、言っておきました)が、話し合うまでには至っていません。話し合うというか、あれはフランツ(・トスト代表)の指示だったので、チームも何も言えなかったんじゃないですか」
角田裕毅、予選13番手「Q3に進めなくて残念。トラックポジションが良くなかったことがタイムに影響」/F1第20戦
2022年F1メキシコGPの土曜予選で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は13番手だった。
ビークルパフォーマンス担当チーフエンジニアのクラウディオ・バレストリは、予選日を振り返って、次のようにコメントした。
「昨日のFP2は(2023年用の)タイヤテストに当てたので、今日のFP3でここで使用するタイヤのデグラデーションについて理解を深めるために何度か走行を行い、同時に予選に向けてマシンの最適化に取り組んだ。裕毅のマシンは良いパフォーマンスを示していたが、ピエール(・ガスリー)のマシンの方には困難な部分があり、簡単なセッションではなかった」
【角田裕毅F1第20戦密着】FP1のトラブルで部品を変更、FP2は「スムーズなセッション」に。来季用タイヤテストも好調
前戦アメリカGPに続いて、このF1第20戦メキシコGPでも初日の2回目のフリー走行で、ピレリの2023年仕様のタイヤ開発テストが行われ、セッションは通常の60分間から90分に延長されて行われた。
このタイヤテストはピレリがデータを比較しやすいように、さまざまな条件が加えられている。セットアップの変更が許されていないのはもちろんだが、ピットレーン出口でのスタート練習も許されておらず、さらにDRSの使用も不可となっている。
角田裕毅、FP2から走行もポジティブな初日に「最初から感触が良く、強力なラップを走れた」/F1第20戦金曜
2022年F1メキシコGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、フリー走行1では、ヤングドライバーテスト規則によりリアム・ローソンにマシンを託した。
今回のフリー走行2はピレリの2023年用プロトタイプタイヤのテストに当てられ、90分に延長、FP1でルーキーにマシンを譲ったドライバーたちのみ、最初の45分間は通常の作業が許された。フリー走行2では通常作業を行ったドライバーがトップ3を占め、角田は2番手タイムをマークした。
角田裕毅「ブレーキに自信を持つにはFP2が重要」終盤3戦でさらなるポイント獲得を目指す/F1第20戦プレビュー
アルファタウリの角田裕毅は、今週末の2022年F1第20戦メキシコGPに向け、今シーズンの残りの3戦でさらなるポイントを獲得するためにも、メキシコではクリーンな週末を過ごすことが必要だと語った。
前戦アメリカGPでは、レースの前にレッドブル社の共同創設者で、オーナーでもあるディートリッヒ・マテシッツが亡くなり、角田はマテシッツに少しでも恩返しをしようという思いで走っていたと明かした。そしてその言葉通り角田は9位でフィニッシュし、13戦ぶりとなる入賞を果たした。
F1メキシコGP金曜FP1:ローソンが角田裕毅に代わり出場へ。デ・フリースはメルセデスで最後の走行
スクーデリア・アルファタウリは、F1第20戦メキシコGPの金曜フリー走行1に、レッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソンを起用することを明らかにした。若手ドライバーのFP1起用レギュレーションにより、ローソンは角田裕毅のマシンで走行する。
レッドブルのリザーブドライバーを務め、現在FIA F2に参戦するローソンは、2021年12月のアブダビ・ヤングドライバーテストにアルファタウリから参加した後、今年のベルギーGPでは同チームでピエール・ガスリーのマシンに乗り、FP1デビューを果たした。
【角田裕毅F1第19戦密着】「少しでも恩返しをしようという思いだった」オーダーにも冷静に対応、13戦ぶりの入賞を掴む
F1第6戦スペインGP以来、13戦ぶりにポイントを獲得した。レース後、角田裕毅(アルファタウリ)は56周を戦い抜いた疲労感を心地よさそうに感じてメディアの取材に応対していた。
「やっと(ポイントが)獲れて、よかったです。特に昨日(ディートリッヒ・)マテシッツさんが亡くなったので、少しでも恩返ししようと思っていたので、それができてよかったです」
角田裕毅、第6戦スペイン以来の入賞「マテシッツさんを追悼するレースでポイントを獲得できてよかった」/F1第19戦
2022年F1アメリカGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は10位で1ポイントを獲得、スペインGP以来の入賞を果たした。
角田は予選15番手を獲得、他者のペナルティで土曜時点の暫定グリッドでは13番グリッドが割り当てられていた。しかし決勝日に、角田のマシンにシーズン5基目のギヤボックスドライブライン、ギヤチェンジコンポーネントおよび補助コンポーネント(GBX DL)が入れられ、5グリッド降格ペナルティを受けることが発表された。
【角田裕毅F1第19戦密着】FP3でもマシンと格闘。Q3にはわずかに届かずも「いまのクルマの能力はすべて出し切れた」
F1第19戦アメリカGPの初日のフリー走行を終えて、指定された時刻にアルファタウリのガレージ裏へ行くと、ピエール・ガスリーが予定よりも早くテレビ取材を開始していた。
この日のフリー走行2回目はピレリの2023年用タイヤのテストが行われるため、通常より30分長い90分間で実施された。しかし、各ドライバーに与えられた2セットの2023年用タイヤは、1セットにつき13周しか走行が許されていないため、26周を走行したドライバーはその時点でセッションが終了となる。