部屋に転がり込んできたザク・ブラウンとの“運命”。苦労した30年前の御殿場生活【WEC富士でズバッと直撃/リチャード・ディーン】

 WEC世界耐久選手権に参戦中の気になるドライバーたちを取り上げてきたこのコーナー。第6回目にして最終回となる今回は、番外編としてユナイテッド・オートスポーツの共同オーナーであるリチャード・ディーンを紹介したい。

 現在マクラーレン・レーシングCEOともなっているザク・ブラウンとともにチームを運営しているディーンはイギリス出身の元レーシングドライバーで、1993年にはチーム・ルマン、1994年には東名スポーツ・オペルから全日本F3に参戦。1994年には、チーム5ZIGENから全日本F3000、1995年にはジャラーナBPダンロップBMWでJTCCの最終大会にもスポット参戦している、日本に馴染みのある人物だ。

 日本のレースに出場している時には、他の外国人ドライバーと同様、御殿場在住だったディーン。約30年が経過し、ディーン自身も56歳で迎えた今回の富士戦で、当時の様子について聞いてみた。

■トム・クリステンセンとの共通項

LMDh時代にシートはある? 将来が気になるふたりの中堅【WEC富士でズバッと直撃/ジャンマリア・ブルーニ&ロビン・フラインス】

 ここまでマシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルク、そしてジョシュ・ピアソンと4人のWECドライバーたちを紹介してきたこのコーナーだが、今回はふたりの選手にご登場いただこう。

 まずひとり目は現在、LMGTEプロクラスでポルシェ91号車をドライブしているジャンマリア・ブルーニ。WECファミリーのイギリス人たちからは、”ジミー・ブルーニ”と呼ばれている。

 元F1ドライバーでもある彼は、意外(?)と若い41歳。そんなブルーニは、今年ル・マンでリヒャルト・リエツ、フレデリック・マコウィッキとともにクラス優勝を飾っている。改めてその優勝について聞いてみた。

史上最年少ドライバーの素顔は現役高校生「驚きだった」契約の顛末【WEC富士でズバッと直撃/ジョシュ・ピアソン】

 マシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルクと、WEC世界耐久選手権を戦う気になるドライバーをご紹介してきたこのコーナー。続いて紹介するのは、ユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車からLMP2クラスに出場するアメリカのティーンエイジャー、ジョシュ・ピアソンだ。

 ピアソンは今季、WEC史上最年少の16歳でシリーズに参戦を開始するやいなや、開幕戦・セブリングでクラス優勝を果たすという衝撃のデビュー。こちらも最年少参戦となったル・マン 24時間では、初参戦ながら非凡な走りでクラス6位という順位に貢献した。

“ファンがオーナー”の新チーム計画に忙しい王子、トヨタ社長に熱烈アピール?【WEC富士でズバッと直撃/フェルディナンド・ハプスブルク】

 WEC世界耐久選手権の第5戦富士6時間レースに来日した気になるドライバーに突撃インタビューするこの企画、3人目として紹介するのは、リアルチーム・バイ・WRTのフェルディナンド・ハプスブルク・ロートリンゲン。2017年のマカオF3ワールドカップ、最終ラップの最終コーナーで“散った”姿をご記憶の方も多いだろう。そしてご存知ハプスブルク家の末裔ということで、日本人関係者の間ではいつしか“王子”と呼ばれるようになっている。

 しかしその素顔は、とても明るくて気さく。まだまだ元気いっぱいのやんちゃ坊主といった若者だ。

【動画】2022年WEC第5戦富士 決勝ハイライト

 2019年以来、3年ぶりに日本で開催されたWEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース』の決勝レースを振り返るダイジェスト動画が、シリーズ公式YouTubeチャンネル(https://www.youtube.com/user/FIAWEC)で公開されている。

 今年ル・マン5連覇を果たしたトヨタの“母国凱旋レース”として、静岡県の富士スピードウェイで9月9~11日にかけて開催されたWEC富士。晴天のなか、6時間にわたってクリーンな戦いが続き、最初から最後まで1度もセーフティカーやフルコースイエローが導入されなかったレースは、平川亮組8号車トヨタGR010ハイブリッド(TOYOTA GAZOO Racing)が姉妹車7号車トヨタに1分以上の差をつけて優勝した。

ACOピエール・フィヨン会長が富士で水素エンジンを積むカローラ・クロスH2コンセプトに試乗

 9月9〜11日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レース。このレースウイークに合わせ、ル・マン24時間を運営するACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨン会長と、WECを運営するLMEMのフレデリック・ルキアンCEOが、TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツを通じて開発を進める水素エンジンを搭載したカローラ・クロスH2コンセプトに試乗した。

“6戦6クラッシュ”から愚直な努力で最速ジェントルマンへ「GT3は興味なし」【WEC富士でズバッと直撃/ベン・キーティング】

 WEC世界耐久選手権に出場する気になるドライバー第1弾として、アルピーヌのマシュー・バキシビエールをご紹介した本企画。続いて第2弾としてご紹介するのは、TFスポーツ33号車アストンマーティン・バンテージAMRでLMGTEアマクラスに参戦するアマチュアドライバー、ベン・キーティング(“さん”という敬称を付けたくなるが、今回は呼び捨てで……)。富士6時間レースの金曜日、朝の走行前という忙しい時間にもかかわらず、大いに語ってくれた。

■妻からプレゼントされたクルマで「恋に落ちた」

プジョーの核心部に攻め込む由良さんと、カメラを持ったノリノリ王子。グリッドでは中嶋親子が揃う【WEC富士裏側ブログ】

 ついに“ル・マン”が日本に帰ってきた!

 というわけで、3年ぶりのWEC富士6時間レースが無事に終了しました。ここでは、コロナ禍になってから海外出張=ル・マンにも行けなくなり、WECのパドックに戻ることを心待ちにしていた編集部員が、富士戦の舞台裏を写真とともに(テンション高めに)お届けします。

“一方通行”だったウイナーの無線。暑さで分かれたタイヤ選択とその結末etc.【WEC富士決勝日Topics2】

 9月11日、富士スピードウェイで行われたWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースは、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)の勝利により、幕を閉じた。

 これでトヨタは富士で開催されたWEC9レース中、8戦で勝利を納めたことになる。また、トヨタが地元・富士でワン・ツーを飾るのは、4回連続のことである。

■前回の“フル・グリーン”レースも富士