WRCスペインに挑む勝田貴元、ターマックに自信を深める「イープルで学ぶことができた」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから今季のWRC世界ラリー選手権にフル参戦している勝田貴元。彼はまもなく開幕する第12戦『ラリー・スペイン』に向けて、ターマック(舗装路)での自信を深めておりトリッキーな展開を終わらせようとしている。

 ラリー・スペインは10月21日から23日にかけて、同国北東部のリゾート地サロウを中心に開催される。ピュア・ターマックラリーとして、昨年に続き2年連続開催となる同イベントに勝田はこれまで計4回出場しているが、このうちの2回はラリー2(旧R5)車両での参戦だった。

Wタイトルを狙うトヨタの新王者ロバンペラ「スペインで達成できたら最高」/2022WRC第12戦 事前コメント

10月21日から23日にかけて、スペイン北東部のリゾート地サロウを中心に、2022年シーズンのWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』が開催される。2年続けてピュア・ターマック(舗装路)ラリーとして行われる同イベントは、フラットでグリップレベルの高いステージでハイスピードコーナーが連続することから、ドライバーに人気のあるラリーだ。そんな今戦に向けてトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーコメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

シーズン終盤戦WRCスペインのシェイクダウンは20日16時スタート。今戦も無料ライブ配信あり

 10月21日(金)から23日(日)にかけて、スペイン北東部のサロウを中心にWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』が開催される。同イベントの競技開始に先立って行われるシェイクダウンの模様が20日、YouTube Liveで無料配信される予定だ。

 2022年シーズンのWRCも残すところあと2戦。前戦ラリー・ニュージーランドで、トヨタのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がドライバーズタイトルとコドライバーズタイトル獲得を決めたため、今週末のスペインでは残るひとつの選手権タイトルであるマニュファクチャラーズチャンピオンの行方が焦点となる。

新旧WRC王者を擁すトヨタ、次戦ラリー・スペインの目標はマニュファクチャラーズタイトル獲得

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、10月21~23日に開催される2022年シーズン第12戦『ラリー・スペイン』に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、新チャンピオンのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)という布陣で臨む。チームがこの大会で狙うのはマニュファクチャラーズタイトルの獲得だ。

 スペイン北東部のリゾート地サロウを拠点とするラリー・スペインは、今シーズン3戦目となるピュア・ターマック(舗装路)ラリー。前回ラウンドのラリー・ニュージーランドで総合2位に入ったオジエは、スペインで過去3回の優勝経験があり、エバンスも昨年の大会で総合2位に入っている。

ブリーン、ラリージャパンは新コドライバーのフルトンと参戦へ。ネイグルはWRCスペインで引退

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは10月11日、次戦スペインをもって引退するポール・ネイグルに代わり、ドイツ人のジェームス・フルトンがクレイグ・ブリーンの新たなコドライバーに指名されたことを明らかにした。新しいペアは最終戦ラリージャパンで初陣を戦うことになる。

 この新しいコンビの結成は、ネイグルが今シーズン途中でのコドライバー引退を発表したことを受けてのもの。44歳の彼は、10月20~23日に開催されるWRC第12戦ラリー・スペインを最後にキャリアにピリオドを打つ。

Mスポーツ、アドリアン・フルモーのラリーNZ欠場をアナウンス。復帰はWRC第12戦スペインに

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは、9月29日から10月2日にかけてニュージーランドで開催される、2022年シーズン第11戦『ラリー・ニュージーランド(ラリーNZ)』で予定されていたアドリアン・フルモーのエントリーを撤回した。

 オセアニア地域では2018年のラリー・オーストラリア以来4年ぶり、ニュージーランドでは2012年以来、10年ぶりの開催となるラリーNZ。Mスポーツ期待の若手ドライバーであるフルモーは、このグラベル(未舗装路)イベントでフォード・プーマ・ラリー1を走らせる予定だったが、イギリスの名門ラリーチームは9月19日に声明を発表し、彼が同ラウンドに出場しないことを明らかにした。

トヨタのセバスチャン・オジエ、『ラリージャパン』を含むWRC終盤3戦への出場が決定

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは9月19日、WRC世界ラリー選手権で通算8回のワールドチャンピオンとなったセバスチャン・オジエが、2022年シーズンの残り3ラウンドに出場することを明らかにした。

 現王者であるオジエは2021年限りでフルタイムドライバーを引退。今季はエサペッカ・ラッピ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)と3台目のマシンをシェアするかたちで、開幕戦モンテカルロや第4戦ポルトガルなど、パートタイムで『トヨタGRヤリス・ラリー1』をドライブしている。