ガスリー「もう一度トップ10入りして終わりたい」5年を過ごしたアルファタウリでの最後のレースへ/F1第22戦プレビュー

 ピエール・ガスリーは、今週末のF1第22戦アブダビGPでアルファタウリでの最後のレースを迎える。5年間を過ごしたチームとの最後のレースに向け、「スクーデリア・アルファタウリでの物語を、最後にもう一度トップ10入りして終わらせたいと思う」と意気込みを語った。

 ガスリーはインテルラゴスでのスプリントを10番手、決勝レースを12位で終え、ポイントには届かなかった。レース後にはピットレーンの速度違反で5秒のタイムペナルティを受け、最終的な順位は14位となった。

ペレスも知らない、フェルスタッペンのチームオーダー無視の理由。F1モナコGPでの故意のクラッシュ説は否定

 レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、F1ブラジルGP決勝で、チームオーダーに逆らい、チームメイトのセルジオ・ペレスにポジションを返さなかった理由は、「過去に起きたことに関係がある」と述べるのみで、具体的なことを明かそうとしない。一部メディアは、今年のF1モナコGP予選でのペレスのクラッシュが関係していると推測。フェルスタッペンはペレスが故意にクラッシュして自分の予選を邪魔したと考えていて、協力する気になれなかったという説だが、ペレスはそのクラッシュは単なるミスだったと述べている。

「W13は今もドラッグが大きすぎる」メルセデスF1代表、アブダビGPはブラジル以上に難しい戦いになると予想

 メルセデスのチーム代表であるトト・ウォルフは、今週末のアブダビでは、ブラジルGPでのパフォーマンスを再現するよう試されることになると考えている。

 メルセデスのW13は間違いなく進歩を遂げており、最近のレースでチームは上昇傾向にある。メルセデスの新世代マシンの進歩は、インテルラゴスでの圧倒的な速さによって立証された。チームはシーズン初優勝を飾り、完璧な走りをしたジョージ・ラッセルがF1での初優勝を手にしたのだ。

レッドブルF1、フェルスタッペンの指示無視について声明「チームがミスを犯した。マックスの説明を受け入れる」

 レッドブル・レーシングは、F1ブラジルGP決勝終盤にマックス・フェルスタッペンがチームの指示に従わず、ランキング2位争いをしているチームメイト、セルジオ・ペレスにポジションを返さなかった件について、声明を発表した。レッドブルは、レースの前にフェルスタッペンに対して順位入れ替えについて相談していなかったチームのミスであると説明、フェルスタッペンが指示に従わなかった理由にも納得したという。また、この一件でチームメンバーに対してインターネット上で嫌がらせのコメントが殺到していることについて、チームは強く非難した。

【F1チームの戦い方:小松礼雄コラム第16回】過去の反省を活かし、創設7年目で掴んだ初ポールは「今までで一番嬉しい」

 2022年シーズンで7年目を迎えたハースF1チームと小松礼雄エンジニアリングディレクター。第21戦ブラジルGPでは、ケビン・マグヌッセンが自身初、そしてチームとしても初めてとなるポールポジションを獲得した。予選Q1から完璧にオペレーションを進め、的確な判断を下して掴んだポールポジションを小松エンジニアも素直に喜んだ。そんなブラジルGPの現場の事情を小松エンジニアが振り返ります。

F1アブダビFP1でフェルスタッペンの代わりにリアム・ローソンが走行へ。若手テスト規定により多数のルーキーが参加予定

 レッドブル・レーシングは2022年最終戦アブダビGPのフリープラクティス1で、リザーブドライバーのリアム・ローソンを走らせることを明らかにした。2022年のF1レギュレーションにおいて、チームはシーズン中、1台につき最低1回、F1レース出場2戦以内のドライバーをフリープラクティスで走らせなければならないと定められており、ローソンは今回、マックス・フェルスタッペンのマシンに乗る。

【F1第21戦無線レビュー】「そういうことは二度と頼まないでくれ」無線に応えず、順位の返還を拒否したフェルスタッペン

 2022年F1第21戦ブラジルGP。予選ではケビン・マグヌッセンが自身、そして所属するハースF1チームにとっても初となるポールポジションを獲得し、決勝ではジョージ・ラッセルがキャリア初優勝を飾るなど、新たなヒーローが誕生した週末となった。一方ダブルタイトルを獲得したレッドブルでは、レース終盤に思わぬ問題が発生した。そんなブラジルGPを無線とともに振り返る。

【全ドライバー独自採点/F1第21戦】最速ハミルトンと夢のシナリオを実現したラッセル。フェルスタッペンの子供じみた態度

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今回はブラジルGPでの戦いぶりを振り返る。

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■評価 10/10:最速にもかかわらず、不運で勝利をつかめなかったハミルトン

ルイス・ハミルトン(メルセデス):予選8番手/スプリント3番手/決勝2位

ハースのシートを失ったシューマッハーがコメント「とてもがっかりしているが、F1キャリア継続を諦めていない」

 2022年F1最終戦アブダビGPの後、ハースF1チームを離脱することが決まったミック・シューマッハーがコメントを発表、F1でのキャリアを続けることを諦めないという強い意志を示した。

 アブダビGPを前にした11月17日、ハースは2021年から所属しているシューマッハーとの契約を今季を持って終了し、2023年には後任としてニコ・ヒュルケンベルグを起用することを発表した。

「アロンソと戦うつもりはなかった」オコン、無線のやり取りを説明。意図がうまく伝わっていなかったと語る/F1第21戦

 アルピーヌのエステバン・オコンは、F1第21戦ブラジルGPでの最後のセーフティカーからのリスタートを前に、チームは彼に指示を出す必要はなかったと述べている。オコンは自分より速いチームメイトのフェルナンド・アロンソにどう対処すればいいか分かっていたという。

 オコンはリスタートに備えていた時、8番手につけていた。アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルの後ろだったが、アロンソの前にいたのだ。しかしながら、アロンソはオコンより新しいタイヤで走行していたため、アルピーヌのピットウォールはオコンに対し、アロンソに集中せず、彼が「うまくクリーンに」走れるようにするよう伝えた。