フォーミュラ1は、9月20日、モナコ自動車クラブとF1モナコGP開催についての新たな3年契約を結び、同グランプリを2025年まで開催することが決定したと発表した。
モンテカルロのストリートサーキットでの伝統のグランプリは今年で契約が終了し、カレンダーに残るのかどうか定かではない状況が続いていた。モナコGP継続を切望する声が高まるなか、F1は2023年カレンダー発表に先立ち、モナコと2025年までの開催契約を結んだことを明らかにした。来年、モナコGPは第8戦として5月28日に開催される。
フォーミュラ1は、9月20日、モナコ自動車クラブとF1モナコGP開催についての新たな3年契約を結び、同グランプリを2025年まで開催することが決定したと発表した。
モンテカルロのストリートサーキットでの伝統のグランプリは今年で契約が終了し、カレンダーに残るのかどうか定かではない状況が続いていた。モナコGP継続を切望する声が高まるなか、F1は2023年カレンダー発表に先立ち、モナコと2025年までの開催契約を結んだことを明らかにした。来年、モナコGPは第8戦として5月28日に開催される。
FIAは、9月20日、F1世界選手権の2023年カレンダーが、世界モータースポーツ評議会のメンバーによる電子投票により承認されたことを発表した。明らかになったカレンダーには、事前の予想どおり史上最多の24戦が組まれている。
新グランプリとしてラスベガスGPが加わり、土曜のナイトレースとして開催される。また、中国GPとカタールGPが復活、フランスGPがなくなり、今季の22戦から24戦へと拡大された。継続かどうかが懸念されたモナコGPは契約が延長されたことが明らかになっている。
アルピーヌCEOのローラン・ロッシは、育成ドライバーであるオスカー・ピアストリの離脱により、今後若手ドライバーを支援するドライバーアカデミーの活動を終了することもあり得ると述べた。
数年にわたりサポートしてきたピアストリを2023年にレースドライバーに昇格しようとしたアルピーヌだが、ピアストリはそれを拒否した。FIA契約承認委員会が審査した結果、ピアストリとマクラーレンの契約が承認されたため、アルピーヌは彼を失うことになった。
アルピーヌのチーム代表オットマー・サフナウアーもロッシも、ピアストリには忠誠心が欠けているとして強く非難している。
2014年から2020年まで、F1において圧倒的優勢を誇ってきたメルセデスF1は、2021年に激しい議論を引き起こした状況下でドライバーズタイトルを失った後、今年はまだ一勝も飾ることができずにいる。2022年型マシンW13のパフォーマンスが安定しないことに苦労していたためだが、チームはようやくW13の問題の核心を突き止めたことから、来年シャシーコンセプトを一新しなければならないとは考えていないと述べている。
トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、イタリアGPの週末、ポルトガルの『Sport TV』に対し、次のように語った。
「多くの状況下でマシンがうまく機能せず、他のやり方をすると競争力が極めて高くなるという状況について、今ではすべての原因を突き止めている」
F1イタリアGPの主催者は、モンツァでのレースに来場したファンに対し、イベントを通じて多くの不便があったことを謝罪した。
2022年F1世界選手権第16戦イタリアGPは、3日間で33万6000人の観客がモンツァのゲートを通り抜け、大成功を収めた。しかしながら、この数字はサーキットのインフラと運営にとって重圧となった。
レッドブルは、2022年型マシン『RB18』の開発はセルジオ・ペレスにとっては不利益なものだったことを認めている。優勝を狙えるマシンが進化するにしたがって、ペレスの自信は低下していったという。
今シーズンこれまでに11勝を上げているマックス・フェルスタッペンは、ミハエル・シューマッハーとセバスチャン・ベッテルがともに保持している1シーズン13勝の記録に並ぶか、もしくは越える勢いだ。フェルスタッペンの猛攻はシーズン序盤から緩やかに始まったもので、その頃はペレスがフェルスタッペンと肩を並べていた。ペレスはサウジアラビアGPでポールポジションを獲得したし、モナコでの輝かしいレースでは完勝だった。
長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今回はイタリアGPでの戦いぶりを振り返る。
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ニック・デ・フリース(ウイリアムズ):予選13番手/決勝9位
ルーキーのニック・デ・フリース(ウイリアムズ)が話題をさらった週末だった。イタリアでアレクサンダー・アルボンの病欠により思わぬチャンスが訪れ、夢のようなデビューを飾ったデ・フリース。5月のスペインGPにおいてウイリアムズからFP1走行を経験した後、フランスではメルセデスから、イタリアではアストンマーティンからFP1に参加した。とはいえ、ウイリアムズに関する最新情報は知らず、ピレリC4タイヤでの経験もなく、もちろんF1レースで走ったこともない。そんな彼がFP3で36分走っただけで、予選に臨まなければならなかった。
元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、モンツァでアルピーヌの2021年型マシン『A521』のテスト走行を行ったが、かつて彼が知っていたF1とはまったく違う経験をしたことを認めた。彼は頭のなかで現代のグランプリマシンの「速さとグリップを理解するのに苦労した」という。
1997年のF1世界チャンピオンであるビルヌーブは、アルピーヌからイタリアGP後のA521テスト走行に招待された。このためにビルヌーブは、アルピーヌのシミュレーター作業をしてマシンに慣れるための準備をした。
アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、オスカー・ピアストリはアルピーヌのレギュラードライバーになる前にウイリアムズで経験を積むというルートを辿ることを嫌がったとして、彼の価値観を受け入れることはできないと語った。ルノー/アルピーヌの育成ドライバーで今年はリザーブドライバーを務めるピアストリは、アルピーヌから2023年にF1デビューを果たす道筋ができたにもかかわらず、マクラーレンへの移籍を選んだ。
FIA契約承認委員会は、ピアストリとアルピーヌ、マクラーレンの契約問題を審査した結果、ピアストリとアルピーヌは正当な契約関係になく、ピアストリは来シーズン、マクラーレンに移籍することができるという裁定を下した。
アルファタウリの2023年ドライバー候補に浮上したとうわさされているニック・デ・フリースは、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコと会談したことは事実であると認めた。ただ、デ・フリースは、ウイリアムズやアルピーヌとも交渉を行っており、来季F1参戦についてはまだ何も決まっていないと述べている。
FIA F2選手権とフォーミュラE選手権でタイトルを獲得した経験を持つデ・フリースに、ようやくF1フル参戦への大きなチャンスが訪れようとしている。イタリアGPの土曜、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが虫垂炎により欠場を強いられた際、デ・フリースが急きょ代役を務め、予選で13番手、決勝では9位入賞を果たし、大勢の人々から賞賛を受けた。