トヨタ、デイ3でロバンペラとオジエが1-2築くも、エバンス&勝田がリタイアに/WRCニュージーランド

 10月1日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』のデイ3がオークランドのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手に順位を上げ、最終日を前にワン・ツー体制を築いた。

 一方、競技3日目朝の段階で総合首位に立っていたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、午前中に発生したアクシデントによってクルマにダメージを負いリタイアに。また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)もコースオフが原因でリタイアとなっている。

ヒョンデ勢に続き、トヨタのロバンペラにもペナルティ。SS1でのエネルギー超過/WRC第11戦

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラは、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』において、ハイブリッドブースト関連のタイムペナルティを受ける3人目のドライバーとなった。

 10月1日に22歳の誕生日を迎えたロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)にとって、歓迎しない“プレゼント”がもたらされた。既報のとおり、9月30日の夜遅くにヒョンデのオット・タナクとティエリー・ヌービル(ともにヒョンデi20 Nラリー1)に対し、SS1での最大使用エネルギー量の超過による5秒加算ペナルティが科せられたが、同様の処分がトヨタの最年少チャンピオン候補にも下ることとなった。

勝田貴元、トヨタ勢最上位の4番手でラリー・ニュージーランド初日を走破/WRC第11戦

 9月29日、WRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』が開幕した。初日のデイ1はラリーの拠点となるオークランドでSS1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5番手、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合6位、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合8番手につけた。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからの出場となっている勝田貴元/アーロン・ジョンストン組は、トヨタGRヤリス・ラリー1勢最上位となる総合4番手で競技初日を終えている。

オジエ「ニュージーランドは今年出場したかったラリーのひとつ」/2022WRC第11戦 事前コメント

 9月29日から10月2日にかけて、ニュージーランド北島のオークランドを中心に、2022年WRC世界ラリー選手権第11戦『レプコ・ラリー・ニュージーランド』が開催される。2012年以来、10年ぶりにWRCカレンダーに復帰した同イベントの開幕を前に、最高峰カテゴリーを戦うトヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードの各陣営からドライバーたちの事前コメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT

ミリタリールックのプーマ見参。雨がロバンペラの味方に? ラリーNZ直前現地情報【WRC Topic】

 WRC世界ラリー選手権として10年ぶりに開催される、ラリー・ニュージーランド最大の見どころは、トヨタのカッレ・ロバンペラが初のドライバーズタイトルを獲得できるかどうか。ポイントとなるのは、不利な出走順トップで走行する金曜日のステージで、どれだけ遅れを少なく留めることができるかどうかだ。そこで、実際に金曜日のステージを走り、どのような展開になりそうか予想することにした。

 金曜日は、サービスパークが置かれるオークランドの南側エリアが舞台。とはいってもオークランドから金曜日最初のステージまでは約170kmも離れていて、片道2時間半以上のロングドライブ。ステージに到着するまでにかなり疲れてしまったが、いざステージを走行するとその素晴らしい景色に圧倒された。

サファリで3位表彰台、勝田貴元の活躍とともにWRC中盤戦を振り返るNHKの番組が10月2日放送

 10月2日、NHK BS1で『WRC世界ラリー選手権2022 第6~9戦 第6戦サファリ 第8戦フィンランド』が放送される。

 9月29日に開幕するWRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』の最終日でもある2日(日)19時から放送される同番組は、年4回に分けてWRCを戦うトヨタを中心にその戦いを振り返るもの。

今季6勝目狙うトヨタ、10年ぶりのWRCニュージーランドへ。ラトバラ「優勝争いができると確信」

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、9月29日から10月2日に、ニュージーランドで開催される2022年シーズン第11戦『ラリー・ニュージーランド』で今季6回目の総合優勝を目指す。

 2012年以来、10年ぶりにWRCイベントとして開催されるラリー・ニュージーランドに向けて、同チームからはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)をはじめ、選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が出場する。

トヨタのセバスチャン・オジエ、『ラリージャパン』を含むWRC終盤3戦への出場が決定

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは9月19日、WRC世界ラリー選手権で通算8回のワールドチャンピオンとなったセバスチャン・オジエが、2022年シーズンの残り3ラウンドに出場することを明らかにした。

 現王者であるオジエは2021年限りでフルタイムドライバーを引退。今季はエサペッカ・ラッピ(TOYOTA GAZOO Racing WRT)と3台目のマシンをシェアするかたちで、開幕戦モンテカルロや第4戦ポルトガルなど、パートタイムで『トヨタGRヤリス・ラリー1』をドライブしている。

【動画】2022WRC第10戦ギリシャ ダイジェスト

 9月8日から11日にかけて、ギリシャのラミアを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』は、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのワン・ツー・スリー・フィニッシュによって幕が閉じられた。ヒョンデにとってチーム史上初となる表彰台独占の快挙が果たされた今戦のダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、各チームの公式チャンネルで公開されている。

 8年ぶりのWRC復帰を果たした2021年に続き、2年連続で開催された伝統のグラベル(未舗装路)イベントは、波乱に満ちたものとなった。土曜のデイ3でトップ3がそろってアクシデントに見舞われ順位を落としたのはその最たるもので、同日には選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がコース脇の立ち木にクルマをヒットさせるミスがあり、これによって大きく順位を落としてしまった。また、チームメイトのふたりにはメカトラブルが発生。王者トヨタにとっては非常に厳しい一戦となっている。

トヨタにとって試練の週末となったWRCギリシャ「将来に向けて改善する必要がある」とラトバラ代表

 9月11日(日)、WRC世界ラリー選手権の2022年シーズン第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』のデイ4がギリシャのラミアを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合15位、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合22位でフィニッシュした。

 総合4番手で競技最終日を迎えたエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、マシントラブルによってリタイアとなった。なお、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、トヨタ勢最上位となる総合6位で入賞を果たしている。